ces 2024_m03_sCESのディスプレイ関係の紹介として良くまとまっている記事です。全部読むとCESに行った気持ちになれます。(写真も多数)

年初から、米ラスベガスで開催された「CES 2024」を取材するために出張している。CESを主催するCTA(全米民生技術協会)は、前身となった組織から含めると、今年で100周年であるという。それだけ、家電も長い歴史を持つビジネスになったということだ。

ただ、CESの在り方は大きく変わった。過去には、CESのトレンドは大手家電メーカーがリードしていたが、今はそうではない。より多様・多彩な企業によって構成されるビジネスになっている。

今年も、AIやそれを支えるセンサーの活用などに注目が集まったが、20年前の「次世代DVD(現在のBlu-ray)」や10年前の「4K」のように、大手が同じ方向を向いたトレンドがあった……というにはちょっと弱いように思う。





一方で、人が機械や情報と接するための「ディスプレイ」技術は、総体として変化を続けており、いろいろな方向へと進み続けているようには感じられた。それが例年より変化として見えやすい、特徴的な年になったのではないか……という気もする。

そこで今回は、CESの内外で感じられた「ディスプレイの変化」をまとめ、人とどう関わっていくのかを考えてみたい。

CESは過去、「コンシューマ・エレクトロニクス・ショー(家電見本市)」と言われていた。だが現在、CESの正式名称は「CES」。家電だけに限らないイベントになり、結果として「CES」の3文字略称が正式名称になっている。

世界的に家電メーカーの力が衰え、小規模なスタートアップなどから多くの製品が生まれるようになり、自動車がエレクトロニクスの世界に近づいていくと、結果として「イベントとしての価値」を維持するために家電だけにこだわっていられなくなった……という事情はある。

ソニーやパナソニックは業態を変え、商品をブースに並べるようなことはしなくなった。「家電メーカー的」展示をしているのは、韓国のサムスンとLG、そしていくつかの中国勢くらいだ。世界的な家電メーカーとして市場に残っているのが彼らくらい……ということでもあるのだが。

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