f6555aca291007TSMCの進出で動きが活発化している熊本県内の半導体関連企業。富士フイルムが熊本工場で、新たに半導体材料の生産を始めました。

菊陽町で生産を始めたのは、パソコンの液晶パネルなどのディスプレイ材料を生産する富士フイルムの子会社です。
半導体の製造段階において、半導体の表面を平らに削るために必要な、「CMPスラリー」と呼ばれる研磨剤を生産します。





富士フイルムはこれまで、この研磨剤をアメリカ、韓国、台湾の3か所で生産してきましたが、TSMCの進出による市場拡大を見込みおよそ20億円を投資して、国内で初めてとなる生産拠点を新設しました。

富士フイルムＨＤ　後藤禎一社長・CEO「熊本拠点の人材や生産ノウハウなどアセット（資源）を有効活用し、高性能かつ高品質な半導体材料を供給するとともに、日本の半導体製造のサプライチェーンの安定化に寄与して参ります」

製品は、TSMCの子会社「JASM」をはじめ、国内の半導体企業に供給するということで、富士フイルムは「CMPスラリー」を含む電子材料事業で、2030年度に5000億円の売り上げを目指すとしています。

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