液晶パネル大手、友達光電(AUO)の彭双浪(ポール・ポン)董事長は31日の業績説明会で、AI(人工知能)搭載パソコン発売やパリ五輪などを契機に、パネル市場が回復すると語った。コロナ特需後のパネル需要低迷で、AUOと群創光電(イノラックス)は22年第2四半期(4~6月)から赤字が続いている。1日付工商時報などが報じた。
AUOが同日発表した23年第4四半期(10~12月)の連結売上高は前期比9.6%減、前年同期比20.3%増の633億5000万台湾元(約3000億円)で、純損失は15億1000万元だった。23年通年の連結売上高は、前年比0.5%増の2479億6000万元で、純損失は182億元だった。22年の純損失は211億元で、過去10年で最大の赤字だった。
23年第4四半期パネル出荷面積は508万6000平方メートルで、前期比13.7%縮小、前年同期比17.7%拡大した。23年通年のパネル出荷面積は2098万5000平方メートルで、前年比9.5%拡大した。
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24年第1四半期(1~3月)のパネル出荷面積は前期比横ばい、平均出荷単価は前期比5%下落すると予測した。例年第1四半期はパネル需要の閑散期で、春節(旧正月、24年は2月10日)連休明けに顧客の調達が増える見込みだ。
AUOが同日発表した23年第4四半期(10~12月)の連結売上高は前期比9.6%減、前年同期比20.3%増の633億5000万台湾元(約3000億円)で、純損失は15億1000万元だった。23年通年の連結売上高は、前年比0.5%増の2479億6000万元で、純損失は182億元だった。22年の純損失は211億元で、過去10年で最大の赤字だった。
23年第4四半期パネル出荷面積は508万6000平方メートルで、前期比13.7%縮小、前年同期比17.7%拡大した。23年通年のパネル出荷面積は2098万5000平方メートルで、前年比9.5%拡大した。
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24年第1四半期(1~3月)のパネル出荷面積は前期比横ばい、平均出荷単価は前期比5%下落すると予測した。例年第1四半期はパネル需要の閑散期で、春節(旧正月、24年は2月10日)連休明けに顧客の調達が増える見込みだ。
PC買い替え予想
陳建斌・AUOディスプレイ策略事業群シニア副総経理は、24年6月にドイツで開幕する欧州サッカー連盟(UEFA)欧州選手権や7月開幕のパリ五輪などのスポーツ大会で、ハイエンドの大型テレビへの買い替えが進むと予想した。1月に早くも調達があり、各サイズのパネル価格の下落が止まり、うち中小型テレビ用パネルは価格上昇に転じた。
PC用パネルについて彭・董事長は、AI搭載PC発売のほか、PC購入が急増したコロナ特需の20年から、PCの買い替えサイクルの4年が経過したことや、マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)Windows(ウィンドウズ)12のリリースが予想され、PCの買い替えが進むと予測した。今年1月に米国ラスベガスで開催された家電・情報技術(IT)見本市、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)では、AI、マイクロ発光ダイオード(マイクロLED、mLED)、電気自動車(EV)がホットな話題だったと語った。
マイクロLEDテレビ、量産へ
柯富仁・執行長は、腕時計型ウエアラブル端末(スマートウオッチ)向けに、円形マイクロLEDパネルの出荷を開始しており、テレビ用、産業用の透明ディスプレイは下半期(7~12月)に量産を開始できると語った。車載用は、顧客の認証取得に時間がかかるため、量産入りは26~27年になると説明した。
AUOは23年からマイクロLEDメーカーの錼創科技(プレイナイトライド)と提携し、龍潭工場(桃園市)に、マイクロLEDを6インチの基板上に実装するCoC(チップ・オン・キャリア)生産ラインを建設しており、年内に完成し、来年上半期(1~6月)に少量生産に入る予定だ。
車載用、2桁成長続く
柯・執行長は、自動車のディスプレイ搭載量も搭載面積も急成長しており、eコックピット(スマートコックピット、スマート運転席)ソリューションなどAUOの車載用ディスプレイは(10%以上の)2桁成長が続くと予測した。
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