Screenshot 2024-03-12 08.51.58富士通株式会社と米カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)の研究グループは、固定された1台の単眼カメラから得られた2次元の画像を、高精度かつ動的に3Dモデル化できる技術を開発した。

 2次元の画像を3次元に変換する従来の方法は、映像の解析精度が技術的に不十分なことや複数のカメラが必要なことなど、作業負荷やコストが課題となっていた。今回開発された技術はこれらの課題を解決するもので、1台の固定されたカメラで撮影しても、物体や人物を3次元空間上に動的に再現できる。





本技術は、人や物体の形状を学習したAIを用いて、画像内の各物体の3次元形状を推定できる「3次元形状推定技術」と、建物や地形などを含む3次元空間上で、人や物体を高精度に位置推定し復元する「3次元プロジェクション技術」の2つのコア技術から構成されている。

 本技術により、たとえば交差点など人や車が密集する場面で撮影された画像を、匿名化したうえで3次元上へ動的に復元し、監視カメラでは捉えきれなかった交通事故の原因などを可視化できるという。

 研究グループは、カーネギーメロン大学周辺の交差点を撮影した画像データなどで本技術の有効性を検証する実証実験を2月22日に開始している。今後、交通だけでなくスマートシティなどにおける有用性も検証し、2025年度までの実用化を目指すという。

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