JDI Chairmanジャパンディスプレイ(JDI)は28日、中国の安徽省蕪湖市で建設を目指す次世代有機EL工場について、蕪湖市との最終契約の予定日を3月末から10月末に延期したと発表した。

延期は昨年12月に続き2度目。

JDIは「中国関係当局からの承認を得るための申請書類作成に想定以上の時間を要しているため」と説明している。





JDIは23年9月に安徽省での工場建設計画を公表した。現地に新会社を設立する方針で、総投資額や出資比率は未定。JDIは費用を負担せず、中国地方政府や現地企業からの資金調達で大部分をまかなうとしている。

当初は23年12月までの交渉妥結を目指したが、同月に交渉期限を3カ月延ばすと公表した。

JDIは25年3月期まで11期連続の最終赤字を見込む。いちごアセットマネジメント傘下で他社との提携による有機EL量産を業績回復の柱に据える。24年5月にも、26年3月期の最終黒字化を織り込んだ中期経営計画を公表する予定だ。安徽省での協議が長引けば、経営再建の道のりにも影響が出かねない。

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