Omdiaによると、Samsung(サムスン)は中小型AMOLED市場において、出荷数量全体の43%のシェアを占めてトップの位置を維持していますが、中国のAMOLEDメーカーの出荷の急増によって、サムスンの出荷シェアが初めて50%を下回ることとなりました。
中小型サイズ(9.0インチ以下)のAMOLED全体の出荷数量は2023年に8億4,200万枚に達し、前年比(YoY)で11%増加しました。新型コロナ感染対策による各種制限の緩和に伴う屋外活動の回復と、iPhone 15シリーズなどの高性能スマートフォンの買い替え需要が、この成長を牽引しています。
AMOLED市場のトップメーカーであるサムスンは、2023年に3億5,700万台を出荷してトップの座を維持しましたが、市場シェアは2022年の56%から2023年には43%に低下しました。
中小型サイズ(9.0インチ以下)のAMOLED全体の出荷数量は2023年に8億4,200万枚に達し、前年比(YoY)で11%増加しました。新型コロナ感染対策による各種制限の緩和に伴う屋外活動の回復と、iPhone 15シリーズなどの高性能スマートフォンの買い替え需要が、この成長を牽引しています。
AMOLED市場のトップメーカーであるサムスンは、2023年に3億5,700万台を出荷してトップの座を維持しましたが、市場シェアは2022年の56%から2023年には43%に低下しました。
一方、中国のAMOLEDメーカーは生産技術を向上させ出荷数量を急速に増やしたことで、韓国・サムスンの市場シェアを侵食しています。2位のBOEの出荷数量シェアは2022年の12%から2023年には15%に上昇し、4位のビジョノックス(Visionox)と5位の天馬(Tianma)も2023年に6%から9%、4%から8%に上昇しました。同様に、エバーディスプレイ(Everdisplay)とチャイナスター(China Star)も市場シェアが上昇しました。一方で、第3位の韓国・LGディスプレイ(LG Display)は2022年から2023年にかけて出荷数量を増加させましたが、中国メーカーの出荷増に抑えられ、そのシェアは2022年の11%から2023年には10%に低下しています。
オムディアのディスプレイリサーチ部門でリサーチマネージャーを務める早瀬宏氏は以下のように述べています。 「生産能力とディスプレイの品質を向上させた中国のAMOLEDメーカーは、国内スマートフォンブランドからの注文を急速に取り込んでいます。これに対し、韓国のサムスンが中国のスマートフォンブランドからのAMOLED受注を維持するのは難しいでしょう。」
サムスンは、低消費電力のLTPO技術や折りたたみ式AMOLEDディスプレイなどの先進技術の開発と量産をリードしてきました。しかし、2023年には、BOEをはじめとする中国のAMOLEDメーカーも、LTPO技術や折りたたみ技術を取り入れたAMOLEDの量産を開始しています。
「中国のAMOLEDメーカーは、国内の大きなスマートフォン需要を取り込んで、業界リーダーである韓国・サムスンとの出荷数量のシェアの差を縮めていくでしょう。韓国のAMOLEDメーカーにとって、中国以外のセットブランドに対し高付加価値のAMOLEDディスプレイを開発し供給していくことが、AMOLED市場の出荷金額における高いシェアを維持する上で重要な要素となります。」と、早瀬氏は結論づけています。
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
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