中国パネル最大手の京東方科技集団(BOE)が2日発表した2023年12月期の純利益は前の期に比べ66%減の25億元(約530億円)だった。パネル価格の下落などで、2期連続の減収減益となった。政府からの補助金を37億元得ており、実質的には赤字とみられる。
売上高は2%減の1745億元。全体の84%を占めるパネル事業が2%減の1470億元にとどまった。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」事業が13%増の389億元に伸びるなど新規事業は成長したが、パネル事業の減少をカバーできなかった。
売上高は2%減の1745億元。全体の84%を占めるパネル事業が2%減の1470億元にとどまった。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」事業が13%増の389億元に伸びるなど新規事業は成長したが、パネル事業の減少をカバーできなかった。
製品別で見ると、液晶パネルの生産量は3%増で販売量は2%増だった。有機ELパネルは生産量が50%増で販売量が51%増だった。パソコンやスマートフォンなどの不振が続いたことがパネル価格を押し下げて収益の悪化につながった。
地域別では、全体の半分弱を占める中国大陸はトップシェアを武器に拡販して9%増の805億元で堅調だったが、海外市場は落ち込んだ。中国以外のアジアは13%減の552億元、米州は5%減の332億元、欧州は4%減の55億元となった。
2期連続の減収減益となったが、研究開発費は2%増の113億元と拡充した。陳炎順董事長は2日の業績説明会で「これまでに9万件の特許を申請している」などと強調し、技術開発を強化していく方針を強調した。
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
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