ジャパンディスプレイ(以下、JDI)は2024年5月13日、2024年3月期(2023年度)通期連結決算を発表した。売上高は前年度比12%減の2392億円、営業利益は同102億円増で341億円の赤字、純利益は同185億円減で443億円の赤字だった。2014年3月の株式上場後、赤字は10年連続となった。
同日開催した決算説明会で、JDIのCEO(最高経営責任者)を務めるスコット・キャロン氏は、「また赤字となり恥ずかしい。一日も早く赤字脱却を図らなければならない。小さな取り組みだけでは黒字転換できるとは思っていない。技術を含め、抜本な改革、変革をしなければならない」とコメント。徹底的な固定費削減や生産性向上を進めるなど「筋肉質な」経営体質を目指すと同時に新技術/商品/事業創出などを進めるとした。
同日開催した決算説明会で、JDIのCEO(最高経営責任者)を務めるスコット・キャロン氏は、「また赤字となり恥ずかしい。一日も早く赤字脱却を図らなければならない。小さな取り組みだけでは黒字転換できるとは思っていない。技術を含め、抜本な改革、変革をしなければならない」とコメント。徹底的な固定費削減や生産性向上を進めるなど「筋肉質な」経営体質を目指すと同時に新技術/商品/事業創出などを進めるとした。
その中でキャロン氏は特に、同社の次世代OLED「eLEAP」について「われわれの将来を担うeLEAPが、2024年12月から量産に入る。『世界初、世界一』の技術が重要な顧客のニーズに応えること。これが根本的な解決策になると思っている」と強調していた。
同社がコア事業と位置付ける車載およびスマートウォッチ/VR(仮想現実)など向けは堅調に推移したが、ノンコア事業であるスマホ向け液晶などで戦略的縮小を進めたことなどによって減収となった。一方、営業利益は徹底的な固定費削減および、生産性向上による損益分岐点の低下によって大幅に改善した。純利益は前年度に計上した子会社売却益(135億円)や債務免除益(150億円)が剥落したことから赤字幅が拡大した。ただ、JDIのCFO(最高財務責任者)を務める坂口陽彦氏は「この2つ(前年度に計上した子会社売却益と債務免除益の剥離の影響)を除いた形で見ると、当期純損失も若干ながら改善している」と説明した。
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