visionox 12028052024000000-1中国パネル大手の維信諾科技(ビジョノックス)は28日、安徽省合肥市の地元政府と最新鋭の有機ELパネルの新工場を建設することで合意したと発表した。総投資額は550億元(約1兆2000億円)。
中国最大手の京東方科技集団(BOE)も最新鋭の有機ELパネル工場の建設を進めており競争が激化しそうだ。

ビジョノックスと合肥市政府が投資協力の意向書を交わした。新工場は「8.6世代」と呼ぶ2620×2290ミリメートルの基板サイズを採用する最新鋭の技術を導入。月間生産能力はガラス基板で3万2000枚分としている。





建設時期や出資比率は明らかにしていない。ビジョノックスが主に新工場の建設や運営を担当し、合肥市政府側が建設に必要な資金や用地、人材、行政手続きなどを担うとしている。同社は「6世代」と呼ぶ工場などを稼働しているが、8.6世代の工場を建設するのは初めて。

ビジョノックスは河北省や安徽省などに有機ELパネルの工場を抱える大手。米調査会社DSCCによると、2023年の有機ELパネルの金額ベースの世界シェアでビジョノックスは4位。韓国サムスン電子、LGディスプレー、BOEに次いで5%を占める。

特にスマートフォン向けに強く、中国の調査会社、群智諮詢によると、サムスン、BOEに次いで23年に10%の世界シェアを持つ3位という。8.6世代の新工場はサムスンとBOEが建設を進めており、ビジョノックスも新工場の建設でサムスンやBOEを追う。

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