22f70b755c36eb41出光興産は6月21日、SKマテリアルズJNCと有機EL材料のホウ素系蛍光青色ドーパント材料と、ホウ素系蛍光青色ドーパント材料に最適な蛍光青色ホスト材料の共同開発を目的とした覚書を締結したと発表した。  

ドーパント材料は、有機EL素子の発光層に適切な量を加える(ドーピングする)ことで、発光色を制御する役割を果たす物質。高性能青色ドーパントにより、高効率で広色域なディスプレイの実現が可能になる。  

ホスト材料は、有機EL素子を構成する発光層を形成する材料で、高い電気伝導性を持ち、ドーパント材料を均一に分散させる役割を担う物質のこと。低消費電力化や高耐久性を実現するための重要な機能を果たす。





 両社は今後、両社が保有するホウ素系蛍光青色ドーパント材料およびホウ素系蛍光青色ドーパント材料に最適な蛍光青色ホスト材料に関する技術・知見・特許等を活用し、新規材料の共同開発に取り組むとともに材料評価で協力していく。今回の共同開発により、高性能な有機EL材料をいち早く世の中に提供することで、有機ELディスプレイの進化に貢献することを目指す。
 出光興産は、有機EL材料事業において、蛍光青色材料(ドーパント材料・ホスト材料)ならびに周辺材料などの最先端の有機EL材料の開発・製造・販売を行っている。また、材料開発にとどまらず、有機EL材料の性能を最大限に発揮させる材料の組み合わせ技術の開発にも積極的に取り組んでいる。
 SKマテリアルズJNCは、韓国のSKマテリアルズと日本のJNCが2020年に設立した合弁会社でで、ホウ素系蛍光青色ドーパント技術に関する基本特許をベースに、関連アイテムの研究開発から生産・分析・素子評価・品質管理までのトータルソリューションを提供している。
 出光興産は今後も、より優れた有機EL材料の開発を加速させ、有機ELディスプレイ業界の成長と発展に貢献していく。

※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ