グーグルは1日、米ブラックロック(BLK)傘下の太陽光発電開発運営会社、永鑫能源(ニューグリーンパワー、NGP)に出資し、台湾で設備容量1ギガワット(GW)の太陽光発電所を設置すると発表した。発電した電力は、自社のデータセンターなどに利用する。投資額は非公表。クラウドサービスプロバイダー(CSP)の台湾で初めてのグリーン電力発電所となる。マイクロソフト(MS)やアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が追随する可能性がある。2日付工商時報などが報じた。

グーグルは、グリーン電力購入契約(PPA)で300メガワット(MW)を購入し、台湾にある自社のデータセンターやグーグルクラウド、オフィスなどで使用する。台湾のグリーン電力証書(T-REC)も取得する考えだ。





 またグーグルは、台湾の半導体サプライヤーや製造メーカーにグリーン電力の一部を提供し、サプライチェーン(供給網)の温室効果ガスの排出量(スコープ3)を減少させると説明した。

 グーグルの太陽光発電所は、数カ所に設置されるとみられている。設備容量は1ギガワットと、台湾全体で1年に新設・増設される1.5〜2GWの半分以上に相当する。現在、雲林県にある台湾韋能能源(ヴィーナ・エナジー台湾)の新興発電所が設備容量272MWで、台湾最大規模だ。

 グーグルは2013年に彰化県にデータセンターを設置した。続いて、台南市にデータセンター2基目を設置するとみられている。グーグルは19年から台湾でグリーン電力を10MW調達しているが、グーグルの台湾の全拠点で使用するには足りていない。

 マイクロソフトは22年に桃園市でデータセンターに着工した。24年に完成する予定だ。AWSは6月上旬、台湾にデータセンターを設置すると発表した。25年に完成する予定だ。アマゾンは2025 年までに事業運営の100%を再生可能エネルギーで賄う目標を掲げている。

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