液晶と有機ELは表示構造が異なります。液晶はLEDバックライトを用いるのに対し、有機ELは素子自体を発光させるのでバックライトが不要。素子を消灯させることで『漆黒』を表現。

通常の液晶に使用されているLEDバックライトの数は、有機ELの素子と比較して圧倒的に少ないです。微調整をしづらく深い黒の表現が苦手(遮蔽し切れずに薄っすらと光が残ってしまう)。なのは、物理的に仕方のないことと言えるでしょう。

液晶と比較して『応答速度』に優れるのも有機ELの特徴。色の切り替えが素早いので、『残像感』の無い滑らかかつ自然な表示を実現。

ただしこの部分は液晶も技術が進歩し、『オーバードライブ(中間色層の応答速度高速化技術)』を採用しているディスプレイであれば、応答速度が『1ms(G to G)』程度に抑えられています。






液晶と比較してメリットばかりに感じられる有機ELですが、『同じ画像』を長時間表示していると、その部分の素子が劣化して『焼き付き(残像が残って消えない減少)』が発生。

私の場合、同じ画面を表示している状態が少ない『テレビ』『スマートフォン』に関しては、有機ELディスプレイモデルをメインに使用。同じ箇所にアイコン(サムネイル)が長時間表示し続ける『パソコン』は、焼き付きの可能性を考慮して『液晶』と使い分け。

従来液晶の進化型と言えるのが『mini LED』です。バックライトで液晶を照らす構造は基本的に同じですが、LEDのサイズを小(薄)型化(おおよそ100µ~200µm)し、配置出来る数を増やすことで制御をより細分化。

LEDライトの数が増えると明るさが向上。さらに『ローカルディミング』といった、一部エリアのLEDバックライトを消灯(調整)する機能を備えることで、苦手としていた『深い黒』の表現も可能に。

有機ELに発色が近づき、『焼き付き』発生リスクも低い『mini LED』。まさに『良いトコ取り』と言えますが、LEDライトを増やした分上がるコストは当然価格に転嫁。問題は『お値段』です。

Xiaomi(シャオミ)が2024年7月16日(火)から予約発売を開始した『Xiaomi Mini LED ゲーミングモニター G Pro 27i』の発売価格は、『DisplayHDR 1000』に準拠しつつ他メーカーの度肝を抜く『49,980円(税込)』。

合計4,068個のmini LEDを採用することで、『0.001nits~1,000nits(ピーク)』の広い輝度に対応。『1,152』のディミングゾーンに分けて、細かく制御することが可能です。

1秒間に画面を書き換え可能な回数を示すリフレッシュレートは、ゲーミングモニターの中でも高めとなる『180Hz』。応答速度も『1ms(G to G)』と申し分なし。『2K解像度』『10bit(10億7千万色表示)』『sRGB:100%、DCI-P3:99%』はクリエイティブ用途としての使い勝手も十分なスペック。

3辺スリムベゼルの採用による広い視野。背面には『RGBライト』を備えるなど、ゲームプレイを盛り上げる要素もしっかりと。個人的にはFire TV Stick 4K Maxを接続して『テレビ』としても使いたい!また欲しいアイテムが増えました。

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