TSMCは8月15日、台湾液晶パネル大手の群創光電(Innolux)が台湾南部の台南市に有する遊休状態の第5.5世代液晶パネル製造工場(台南第4工場)および付随施設を買収する契約を締結したことを明らかにした。

同工場の延床面積は31万7444m2で、取引総額は171億4000万NTドル(約780億円)としており、AI半導体の需要急増で供給が追い付いていないAI半導体向け先端パッケージングを手掛ける後工程工場への転用が進められるものとみられている。台湾中央通信社をはじめとする複数の台湾メディアや日本メディアが報じている。





Innoluxの台湾第4工場は2023年末に閉鎖され、その後、売却先の模索が行われていた。Micron Technologyも台湾のDRAM前工程工場に対応する後工程工場として活用することを目的に買収の意向を示していたが、Innoluxの取締役会は7月末にTSMCに売却することを決定した模様である。

なおInnoluxは、シャープの親会社でもある鴻海精密工業(Foxconn)のグループ会社で、同じグループに属するシャープも第10世代液晶パネル対応の堺工場の閉鎖を決めており、グループ全体として競争力の確保が難しい液晶パネル工場の閉鎖を相次いで進めている状況にある。

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