米アップルのスマートフォン「iPhone」などを受託生産する台湾の鴻海精密工業は7-9月(第3四半期)に売上高の伸びが加速した。人工知能(AI)開発向けのサーバーの需要が堅調で、スマートフォン販売の低迷を相殺し、業績回復基調が続いた。
7-9月期の売上高は前年同期比で20.2%増の1兆8500億台湾ドル(約8兆5900億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は1兆7800億台湾ドルだった。
鴻海は7-9月期の売上高が同四半期としては過去最高で、同社の予想した伸び率を上回ったと説明した。自社予想は明らかにしなかった。4-6月(第2四半期)の売上高は19%増と、2023年初頭以来の増収だった。
フォックスコンとしても知られる鴻海では、米エヌビディアのAIチップを搭載するサーバーの供給事業の成長が売上高を支えており、同社は8月、今年残りの期間の売上高拡大見通しを示した。株価は今年に入り85%余り上昇している。
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