CEATEC 2024の25周年特別企画 AI for All エリアにおいて、JEITAディスプレイデバイス部会/電子部品部会のブースに出展していたのが、team Sである。
シャープをスピンアウトした技術者などによって設立したスタートアップ企業であり、社名のSには、シャープ出身者によって設立したという意味も含まれているという。
設立は2016年で、創業日の11月3日は、シャープ創業者の早川徳次氏の誕生日であり、ここからも早川創業者に強いリスペクトを持った企業であることがわかる。
同社がCEATEC 2024で初めて公開したのが、独自のSSE技術を搭載した10型モバイルディスプレイ「Belfida ONE(ベルフィーダ ワン)」である。
SSE(Smart Streaming Engine)技術は、同社に在籍する元シャープのエンジニアによって、通信技術、画像処理技術、ソフトウェア、CPUなどの知見を集積して開発した組込み型ソフトウェアで、すでに、日本や欧州、北米の大手メーカーが発売中の16型ディスプレイモデルに搭載されているという。PFUが発売した世界最軽量の15.6型有機ELポータブルディスプレイ「RICOH Light Monitor 150BW」にもSSE技術が採用されている。
SSE技術を搭載したディスプレイをスマートフォンとワイヤレス接続すると、スマートフォンをポケットに入れたまま、SSE対応ディスプレイに、スマートフォンに格納しているコンテンツを表示し、ディスプレイだけで操作ができたり、ディスプレイ側からスマホの画面を操作できたりする。同様に、PCをデスクに置いたまま、離れたソファーでくつろぎながら、SSE対応ディスプレイでPCのコンテンツを活用するといったことも可能だ。
たとえば、料理をしているときに、スマホではレシピを表示するのに画面が小さかったり、汚れた手でスマホを触れたくなかったりという場合にも、SSE対応ディスプレイを利用することができる。また、家族で自動車旅行をする際に、後部座席の子供にSSE対応ディスプレイを渡して、スマホからコンテンツを配信するといった利用もできる。
HDCPの技術を活用しており、Netflixなどの有料動画も、対応ディスプレイで視聴できる。
また、スマホとの接続を切断すると、ディスプレイには、履歴や個人情報が一切残らないため、安心して仲間とシェアした活用も可能だ。社員のシェアスペースにSSE対応ディスプレイを用意し、それをスマホやPCと接続して利用する仕組みを採用している企業もあり、使い終わって、接続を切るとデータが残らないため、データ消去作業などが不要で、そのまま収納場所に戻すだけという運用が可能になる。
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
Comment
コメントする