液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は23日、中国安徽省での有機ELディスプレーの工場建設について、地元の経済技術開発区と最終契約の締結に至らなかった、と発表した。10月末までに完了するとしていた覚書を延長しないと決めた。
JDIでは、当初は中国の液晶パネル大手の工場で、有機ELを量産する計画だったが、交渉がまとまらず自社工場で量産する計画に転換。昨年9月に地元の経済技術開発区と覚書を結び、同12月末までに最終契約を完了する計画だった。だが、その覚書の期限も2回延長していた。
業績低迷が続くJDIは次世代技術を採用した有機ELを、中小型液晶パネルに代わる収益の柱と期待する。工場建設はいったん白紙となるが、「立ち上げに向けて最善の努力をもって検討を継続する」(JDI)としている。
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