デクセリアルズ株式会社(本社:栃木県下野市)は、このたび、ドイツの自動車のデザインハウスSemsoTec HoldingGmbH(本社:ドイツガーヒング・バイ・ミュンヘン)を中核企業とするSemsoTec Group(以下、セムソテック社)とのより強固なパートナーシップと事業連携を見据えて、出資および資本業務提携に関する契約を締結したことをお知らせします。

当社は、2024年10月1日現在、SemsoTec HoldingGmbH傘下の子会社2社に対して合計8百万ユーロ(約13億円)の出資を完了し、当該2社は当社の持分法適用会社となっています。

2012年※1に事業を開始した当社は、スマートフォンなどのエレクトロニクス機器、電装化が進む自動車に欠かせない電子部品、接合材料や光学材料など機能性材料の開発・製造・販売を手掛け、国内8(子会社拠点含む)、海外12の製造・販売拠点で事業を展開しています。










セムソテック社は、自動車、スマートホーム、ハイエンドコンシューマー機器など様々な分野の複雑なHMI※2(ヒューマン・マシン・インターフェース)ユニットに対応する、ディスプレイおよびタッチ操作に特化したエンジニアリング、開発、インテグレーションを提供する企業グループであり、欧州を中心に広範な顧客基盤を有しています。

両社は、2017年からコミュニケーションを開始し、2020年10月の協業開始以来、当社の光学弾性樹脂(SVR)を中心に主に車載ディスプレイの設計に組み入れる検討をすすめ、両社で完成車メーカーや車載ディスプレイを手掛けるお客さまに、材料および技術ソリューション提案をおこなってきました。

また、2023年10月には、セムソテック社が立ち上げた「光学ソリューションセンター」内に、車載ディスプレイの新しいトレンドである大型・曲面・異形化ディスプレイ向け塗布・貼合装置を導入しました。その施設において、当社材料とこれらの装置を用いた試作・評価・検討を、複数のお客さまと一緒に進めるなど、当社はセムソテック社を通じ、自動車のデザイントレンドの発信地であるドイツでのプレゼンスを着実に高めてきました。

今回の資本業務提携は、両社のパートナーシップおよび事業連携を深化させ、事業成長の加速を図ることを目的としています。当社は、2024年5月に発表した「中期経営計画」の基本方針の一つである「成長領域での事業拡大」において、2028年度の自動車事業の売上高目標を現在から2倍超の300億円と設定し、海外市場での販売網の拡大を重要課題の一つとして取り組みます。セムソテック社は、さらなる事業拡大に向けて、当社のサポートを受けマーケティング機能および生産体制の強化などを図ります。

両社の強固な関係を通じて、欧州自動車業界におけるプレゼンス向上とともに、セムソテック社の有する、欧州を中心とする強固で幅広い顧客基盤を活用し、OEMへのデザイン・イン活動※6、Tier1のお客さまへの材料・ソリューション提案を共同で実施します。

さらには、アジアの主要な二次サプライヤーであるディスプレイメーカーへのスペック・イン活動※7を共同で行うことで、欧州のみならず、アジア市場においても新たなビジネス機会を創出することを目指します。欧州における産業と自動車ビジネスに深い知見とネットワークをもつセムソテック社と、より強固でスムーズな連携を実現し、社会課題の解決を支えるデジタル・テクノロジーの進化に不可欠な高付加価値製品、技術・ソリューションを提供することで、持続可能な社会の実現への貢献と、持続的成長、そして、企業価値向上を目指します。

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