69017012025000000-1パナソニックと三菱マテリアルは17日、廃棄された家電製品のプリント基板から、金、銀、銅を回収して再び資源として活用する取り組みの成果を発表した。2024年12月までの約14年間で金1.1トン、銀33トン、銅8100トンを、それぞれ回収した。回収した銀や銅は家電などの材料に再利用している。

両社の取り組みでは、パナソニックが廃棄された家電のプリント基板を回収し、中間処理事業者が鉄やアルミを取り除く。その後、三菱マテリアルが製錬処理をして金、銀、銅を取り出し、パナソニックに素材として返還する。









パナソニックによると8100トンの銅を回収したことで、新たに鉱石を製錬して銅をつくる場合と比べ、二酸化炭素(CO2)排出量を累計3.3万トン削減できたという。1.1トンの金は足元の国際価格で単純計算すると、約151億円に相当する。

香川県直島町で17日記者会見した三菱マテリアル金属事業カンパニーの井上達也資源循環事業部長は「循環型経済を作る重要性が高まっている」と取り組みの意義を強調した。パナソニックくらしアプライアンス社の環境推進センターの森本泰史所長は「今後はリサイクル対象となる家電を増やしたい」と述べた。

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