3122024000000-1昨年ヨドバシカメラ某店で説明員の方に、「ミニLED液晶だと有機ELの画質を超えてしまったのではないですか?  有機ELは信号処理が難しく特に低階調では....」と突っ込んで聞いてみたのですが、頑なに有機ELのほうが良いの一点張りでした。
きっと、そのように説明しろと言われていたんでしょうね。 
この記事を量販店の説明員も読むのかなぁ?



「液晶」「有機EL」「ミニLED」――。2024年12月のボーナス商戦でにぎわうビックカメラ有楽町店(東京・千代田)。テレビ売り場には様々なディスプレーの新製品が並んでいた。

一目見ただけでは性能の違いがわかりにくく、店員を呼び止めて説明を求める来店客が目立った。70代の女性客は「説明を受けても最後までよくわからなかった」と困惑する。

高画質で高精細の代名詞としてテレビ市場をけん引してきた有機ELテレビが苦戦している。電子情報技術産業協会(JEITA)によると、2024年の有機ELテレビの出荷台数は46万台と、23年比15%減った。8月以降は3割減と失速した。






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有機ELは液晶に代わる次世代パネルとして脚光を浴びたが、国内の薄型テレビに占める割合は1割にとどまる。韓国LGディスプレーがテレビ向けパネルの供給を独占しており、価格が高止まりして液晶からの切り替えが進んでいない。

そこにミニLEDと呼ぶ技術を使ったパネルが台頭した。ミニLEDはバックライトに微細なLED(発光ダイオード)を敷き詰める「改良版液晶パネル」との位置づけで、きめ細かな色彩を再現できる。
シャープや中国・海信集団(ハイセンス)傘下のTVSレグザ(川崎市)が注力している。

ミニLEDは液晶と有機ELの中間の性能とされる。ただ、家電量販店の販売員は「正直なところ有機ELとの画質の違いは分からない」と明かす。

有機ELテレビの代名詞だったソニーも24年8月に発売した旗艦モデルにミニLEDを採用した。

ある家電量販店のマーケティング担当者は「ソニーがミニLEDを打ち出すようになってから、高単価な有機ELテレビを売りにくくなった」と話す。相対的に割安なミニLEDの勢力が拡大し、有機ELの販売急落を招いた構図だ。



166027122024000000-6テレビの画質の差が消費者にとってわかりにくくなるなか、価格競争がいっそう激しくなる。
JEITAのデータによると、テレビ市場全体の平均単価は24年に9万3089円と23年から0.8%下がった。
各社は動画配信サービスとの連携などを打ち出すものの、消費者が購入する動機にはつながっているとはいいがたい。

高画質競争に代わる新機軸は何か――。長く問われ続けてきた命題に答えを見いだせていない。

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