Screenshot 2025-02-03 12.06.30東洋紡は液晶ディスプレー向けの偏光子保護フィルム「コスモシャインSRF」の生産能力を増強する。敦賀事業所(福井県敦賀市)で別のフィルムを製造していた既存設備を改造し、2025年中をめどにコスモシャインSRF用として立ち上げる計画。コスモシャインSRFの世界シェアは現状で約60%としており、増産によってシェア拡大を狙う。

投資額は非公表。コスモシャインSRFの生産ラインは現在、犬山工場(愛知県犬山市)の2ラインと敦賀事業所の1ラインが稼働している。ここに敦賀工場の既存設備を改造した1ラインを加え、4ライン体制とする。








東洋紡のコスモシャインSRFはポリエステルフィルムで、延伸フィルムだが複屈折による虹ムラを解消する。耐水性や耐久性に優れるほか、たわみにくいため大型化してもハンドリング性が良いなどの特徴がある。このため、液晶画面の大型化が進む中で採用が増えている。

東洋紡は工業用フィルムの拡大に力を入れている。包装用フィルムを含むフィルム事業の2024年3月期売上高は、前期比7・2%増の1565億円だった。

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