
一見すると、ブラインドがついた普通の窓のようだが、よく見るとガラスに茶色いインクが貼り付いている。これが発電する素子になっている。
発電した電気は、透明の導電性酸化膜を通って窓枠の中に配置した電極から取り出す仕組みだ。
発電した電気は、透明の導電性酸化膜を通って窓枠の中に配置した電極から取り出す仕組みだ。
ガラスに発電素子を直接印刷
パナソニックのペロブスカイト型太陽電池は、インクジェット式のプリンターを使って発電素子をガラスに直接印刷して造る。印刷面はもう1枚のガラスで挟むことで保護する。
ガラスに印刷する製造方式は、フィルム形状のペロブスカイト型太陽電池と比べて「耐久性が高く、建材ガラスの用途に向く」(同社GX本部グリーンイノベーションセンターペロブスカイトPV開発部長の金子幸広氏)という。具体的には「発電効率の低下は、年間1%未満ほど」(同氏)だという。これは、シリコン系太陽電池の耐久性と比較して同程度か、少し悪いくらいだ。
フィルム形状のペロブスカイト型太陽電池は、国内では積水化学工業などが開発を進めている(図2)。耐久性は、積水化学工業の開発品において、10年の耐用年数相当とうたう。これはシリコン系太陽電池の半分程度である。
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