日本のみならず世界的にトラックドライバー不足が深刻化しており、無人運転技術に期待がかかるとともに、市場としても大きく成長することが見込まれ、開発競争が激しくなっている。
世界的なトラックドライバー不足などを背景に、トラックを無人で運行する取り組みが世界中で進められているが、「実証実験」でも「製品検証」でもない「商用運行」がついに米国で始まった。

同社のロボトラックを顧客が購入し運行するのは今回が初めてで、積荷の「プロパント」を積載するセミトレーラを連結して、無人で走行する。アトラスが所有するロボトラック2台が、トレーラ延べ100台分の輸送を既に完了したという。
プロパントはシェールオイル/シェールガスを採掘する「水圧破砕」(フラッキング)に使う砂(充填剤)で、頁岩層からのオイル・ガスの採掘を可能にした「シェール革命」後、大量に必要とされるようになった。
アトラスは米国テキサス州からニューメキシコ州にかけて広がるパーミアン盆地で砂を採掘し、プロパントを製造している。
なお、コディアックが所有するトラックによる無人運転だと、2024年7月にパーミアン盆地のオフロードで今回同様にアトラスのフラッキング用の砂を運んでいる。
アトラスはテキサス州西部からニューメキシコ州東部にまたがるパーミアン盆地の7.5万平方マイル(約20万平方km)という広大な地域で、無人配送が可能になった。これによりコディアックは、商用の無人運転トラックを提供する最初の米国企業となった。
同社の創業者でCEOを務めるドン・バーネット氏は次のように述べている。
「『ロボトラック』を商用に納車し、お客様がその運行を開始しました。私たちにとっても、またトラックの自動運転に期待するトラック業界にとっても忘れられない瞬間です。
無人トラックを商用化することは業界の目標でしたが、今やそれが現実になりました。コディアックは自動運転トラックを(実証実験などではなく)『リアルな』ビジネスにした最初の企業です。私たちは、この事業が利益を生みだすための大きな一歩を踏み出しました」。
また、アトラスは2025年中にロボトラックの導入を大幅に(複数台)拡大する予定だ。
パーミアン盆地における同社の事業規模と範囲を考慮して、コディアックはアトラスの事業をサポートするためにテキサス州オデッサに新しいオフィスを設置したそうで、そこで働く従業員も20人規模に拡充する。
今回の無人トラックによる商用輸送の開始は、アトラスの「デューン・エクスプレス」による砂輸送と軌を一にしたものだという。デューン・エクスプレスはテキサス州カーミットの砂の処理施設から、ニューメキシコ州の積み出し施設まで砂を運ぶ、総延長42マイル(約68km)の電動コンベヤーシステムだ。
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