
アップル、12.8%減の2250万台
米調査会社のIDCが、世界リストウエア市場調査の結果を公表した。このカテゴリーの製品には腕時計型端末とリストバンド型端末がある。
それによると、2024年1〜9月のApple Watchの世界出荷台数は、前年同期比12.8%減の2250万台だった。これに対し、リストウエア全体の出荷台数は1%減の1億3900万台だった。アップルの落ち込みは、市場全体の落ち込みを大きく上回った。
この市場における1〜9月の上位5社は、①ファーウェイ、②アップル、③中国・小米(シャオミ)、③韓国サムスン電子、⑤中国・歩歩高(BBK)、の順だった。4社が2桁の成長を達成する中、アップルは唯一出荷台数を減らした。
アップルはこの期間にリストウエア市場で一時的に首位に返り咲いた。「Apple Watch Series 10」の市場投入が奏功した。しかし、世界的な腕時計型端末市場の競争激化に伴い、多様な価格帯の製品を持つメーカーの追い上げに直面している。
Apple Watchは依然として、腕時計型端末市場でトップの座を維持しているが、今後も業界をリードし続けるためには、より革新的なデザインの導入が求められると、IDCは指摘する。
中国は世界最大市場、腕時計型・リストバンド型ともに好調
前述した通り、2024年1〜9月の世界リストウエア出荷台数は、1億3900万台で前年同期から1.0%減少した。その主な要因は、製品の均質化と、インド及び米国市場の飽和だとIDCはみている。
リストウエア出荷台数の内訳は、腕時計型端末が1億1220万台で、前年同期比3.8%減。リストバンド型端末は2680万台で12.7%増加した。
これに対し、中国の同期間におけるリストウエア出荷台数は4580万台で、20.1%増加した。その内訳は、腕時計型端末が3290万台で23.3%増。リストバンド型端末が1290万台で12.6%増。
中国はリストウエアの出荷台数で最大の市場であり、世界の成長をけん引しているとIDCは分析している。
ファーウェイ出荷台数44.3%増
今回、世界リストウエア市場で首位に浮上したファーウェイの出荷台数は2360万台で、前年同期から44.3%増加した。この伸び率は上位メーカーの中で最も高い。
ファーウェイは2024年7〜9月、TruSenseシステムを搭載した新モデルの「WATCH GT 5」及び「同GT 5 Pro」、第2世代の血圧測定機能搭載「同D2」を市場投入し、健康モニタリングの利便性と精度を高めた。
同社は年初から、ローカライズ戦略を強化しており、グローバルブランドイメージの構築に力を注いだ。IDCによれば、ファーウェイはアジア太平洋地域、中南米、中東、アフリカで、継続的かつ安定的な成長を遂げている。
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
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