ヨドバシアキバDSC_0813大型家電量販店のテレビコーナーへ足を運ぶと、そこで目を奪われるのが画面サイズのさらなる大型化だ。ヨドバシカメラの旗艦店「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」(東京都千代田区)では、実に70V型以上のテレビ47台が展示されている。そのうち80V型以上が21台、115V型を筆頭にした100V型クラスも4台あり、まさに目を丸くする光景が広がっている。

そんな超大型サイズが実際にどれくらい売れているのか。さすがに “飛ぶように” とはいかないが、同店副店長・太田雄介氏は「商品知識の深さや接客対応力などから、『この人から買いたい』とお客様からご信頼をいただいており、富裕層のお客様が多いこともあり、実売も堅調に推移しています」と話す。

なかには100V型を購入したものの、マンションのエレベータに収まらなかったために止む無く搬入を断念。ひと回り小さなサイズに選び替えた例もあるという。「地方に比べると、都内では特にマンションでこうしたケースが少なくありません。搬入見積もりには特に気を配っています」。









IMG_4453売れ筋のボリュームゾーンは、かつての55V型から65V型へと移行。販売台数の3~4割を占め、画面サイズ別の展示台数でも最多の40台となる(※2月上旬取材時。以下同)。タイプ別にはMini LEDと有機ELを合わせると6割を超え、大画面化・高精細化が加速。なお、Mini LEDと有機ELの販売台数の比較では、メーカーがより力を入れてきていることなどを背景にMini LEDが伸長し、約1年前より有機ELを上回っている。

昨年のテレビ市場の動向は、「販売台数では前年をやや下回っているものの、金額ベースでは伸長しています」と高付加価値化が大きく寄与。ヨドバシカメラ全店で同様な傾向が見受けられるという。

一時、テレビ離れが指摘された若年層について伺うと、「テレビは必要ないという方ももちろんいらっしゃいますが、動画配信サービスの視聴を動機に購入される例も数多く見られます。まだテレビの映像美や大画面の臨場感を未体験の人にお気づきいただくのも大切なこと」と訴える。

春の新生活需要のテレビと言えば中小型サイズをイメージするが、「PCやスマホではなく、テレビを選択するわけですから、55V型でも10万円前後からと価格も安くなっていますし、大型のテレビを選択するケースも決して珍しくありません」とここにも大型化の波が押し寄せている。

IMG_4448テレビ販売においては、お客様の購入目的、予算、設置する部屋に適したサイズ、有機EL/Mini LED/液晶の画質比較、どんなジャンルのコンテンツを主に楽しまれるのかなどをまずは前提条件に、お薦めのテレビを絞り込んでいくと話す太田副店長。

さらに、大型化・高精細化の流れを受け止め、満足度を高める2つの “相棒” の提案に力を入れている。テレビとの同時購入および後付けの購入を合わせると、いずれも約3割にのぼるという。

一つ目は、サウンドバーをはじめとする「スピーカー」だ。「高画質化や大画面化など映像の進化に比例して、テレビに搭載されているスピーカーの性能も進化しているのかとなると疑問符がつかざるを得ません。大画面化・高画質化するテレビの映像に匹敵する “音” を手に入れるために、スピーカーはもはや欠かせない存在です」と説明する。

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