
特に小型スマホを好んで使ってきた人たちは、iPhone 16eや買い替えについて、どう考えているのか。コンパクトサイズ派のユーザーたちの本音と選択を聞いた。
“iPhone 16eショック”でSE3争奪戦の可能性も
「安くも小さくもないiPhone 16eは想定外でショックでした。iPhone 16eは『iPhone 16の廉価モデル』としてなら納得できるかもしれません。でも、私がほしかったのは、安価でコンパクトな廉価版SEシリーズの後継“SE4”なんです」
そうため息をもらすのは、現在iPhone SE2(2020年発売)を使用中の、メーカー勤務40代男性・Aさんだ。望んでいたのは、「デザインはそのままでもいいので、最新ではなく型落ちのチップ、端子をLightningからType-Cに変更したモデル」だという。
“iPhone 16eショック”を受けて、Aさんは買い替え計画の変更を余儀なくされている。
「“SE4”ならiPhone SE2から買い替えるつもりでしたが、計画が白紙になりました。最後のSEシリーズの端末SE3に機種変更することも検討しています。SE3はiPhone 16eより安いし、胸ポケットに入るサイズ感も魅力的なんです。
iPhone 16eの発表当日の夜と翌朝、SE3をチェックしようと思い、大手キャリアのサイトを見たら新品が在庫切れ、スマホの中古通販サイトも未使用品が完売、格安SIM回線の乗り換え割では未使用品・中古美品も品薄状態で驚きました。このまま品薄状態が続き、“SE3争奪戦”にならないといいのですが……」(Aさん)
iPhone SE3はiPhone 16eの発表と同時に、オンラインサイト「Apple Store」から姿を消した。SNSでも、大手キャリアや中古販売サイトでiPhone SE3の「在庫がない」や「即購入した」などといった報告が目立つ。
iPhone SE3の価格(128GB・6万9800円、価格はすべて税込み)は、iPhone 16e(128GB・9万9800円)より3万円安い。iPhone SE3のディスプレイサイズは4.7インチで、iPhone 16eは6.1インチ。コンパクトスマホを好むユーザーにとっては、iPhone SE3の価格とサイズ面は大きな魅力となっているようだ。
iPhone 16との「2万5000円の差」をどう考えるか
iPhone 13miniユーザーも買い替えに悩んでいる。不動産会社勤務の30代女性・Aさんは、iPhone 8(2017年発売)、iPhone SE2、iPhone 13mini(2021年発売)を使ってきたため、“iPhone SE4”への期待は大きく、「iPhone 16eにはがっかりしました」と語る。
「小さいサイズで8万円くらいのiPhoneがほしかったんです。それなのにSEシリーズがなくなってしまったなんて。私の周囲のiPhone SE勢やiPhone mini勢も嘆いていますね。一方で、スマホを買ったら長く使いたいから、『16eを考えるなら16を買った方がいいよね』という話も出ています」
iPhone 16eの価格は128GBで9万9800円。一方、iPhone 16の価格は128GBで12万4800円。2万5000円の差をどう考えるかは、各人の判断によるだろう。
Bさんによると、周囲ではiPhone 16か、15Proモデルを買うという人もいるとのことだが、自身は「とりあえずiPhone 17発表まで待ってみます」と語る。
「iPhone 17シリーズで発売が噂される薄型モデル『Slim』もしくは『Air』を期待していますが、本当にほしいのは“iPhone 17mini”です。9月まで待って、買い替え先を決めるつもりです」(Bさん)
コンパクトで軽量なスマホにこだわりAndroidに買い替え
買い替えに迷う人がいるなかで、Androidへの機種変更を決断した人もいる。iPhone 15Pro(2023年発売)を使用中の金融機関勤務の30代男性・Cさんは、iPhone 16eの発表を受けて「iPhoneのコンパクトモデルの“希望”が消えました」と嘆く。
「もともとiPhone 13miniを使っていて、昨年、仕方なくiPhone 15Proに機種変更しました。コンパクトで軽量なスマホへの未練が残っていて、iPhone 16eに期待していたのですが、iPhone 16シリーズを踏襲する形のデザインだったので、個人的には、もうiPhoneはおしまいです……」
とりあえずiPhone 16eの購入や、iPhone 13miniへの出戻りも検討していたというCさん。結論はどちらでもなく、iPhone 15Proの同程度のサイズ感ながら「より軽量」なAndroid端末に買い替えることを決めた。
「いっそiPhoneではなく、以前から気になっていたAndroid端末を買いました。2024年発売の端末ですが、レンズは3眼、高性能で軽くて大満足です。私が買ったAndroid端末(256GB)は、未使用品で9万円台後半。iPhone 16eの128GBモデルとほぼ同じ値段でした」(Cさん)
今後「e」「ノーマル」「Pro」の3種類展開になると見られるiPhone。安価でコンパクトなSEシリーズがなくなり、昔なからのデザインのモデルが姿を消すことになった。iPhoneにとってもユーザーにとっても新たな局面を迎えているようだ。
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