
同社がアマゾンやヤフーオークションなどの取引データを分析したところ、24年のブラウン管テレビの平均落札額は1万3537円で、20年(6432円)の2.1倍に拡大。24年の取引数は1892件で、4年前(1206件)の1.6倍に達し、それぞれ過去最高を記録した。
同社の担当者は、ブラウン管テレビ人気の背景として、若者を中心としたレトロブームの継続と、昔発売されたレトロゲームをブラウン管テレビで楽しみたいゲーマー層の需要増があると分析する。
さらに、最近の新しい動きとして、「水槽やミニチュアハウスなどへのアレンジ需要」があると指摘。ブラウン管テレビの特徴である厚みを生かし、モニターを抜き取った部分にプラモデルや小さな玩具を展示したり、水槽を入れ込んで熱帯魚を飼育、観賞したりする例が増えているという。
また、最も高額で取引されたのは、ソニーの放送業務用モニターのトップエンド機種「BVM-F24」で、74万円で落札された。
ブラウン管テレビは、ブラウン管と呼ばれる画像表示用の大きな真空管を用いた仕組みのため奥行きが長く、電子を放出するための大きな装置を搭載していることで重い構造となっている。例えば、1990年代に発売された画面サイズ32型のモデルでは、横幅約60センチ、高さ約50センチ、奥行き約40センチ、重さ約30キロ程度となっている。
テレビ画面の縦横比は横長となっている現在の16対9ではなく、より正方形に近い4対3。モデルによって異なるが、消費電力は現在主流の液晶テレビに比べて倍以上かかる。
ブラウン管テレビは、国内でのアナログ放送が終了し、地上デジタル放送へと完全に切り替わった2011年7月に向けて需要の激減が続いた。それに伴い、メーカーも次々に生産から撤退し、世界での生産は15年に終了している。
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