425e0a2e-c7c5-43bb-96c8-04d7018e320b浙江大学とケンブリッジ大学の研究チームが、ペロブスカイト半導体を用いて世界最小となる90nm(ナノメートル)のLEDピクセル開発に成功した。これにより1インチあたり127,000ピクセル(PPI)という記録的な超高密度ディスプレイが実現可能となり、次世代の拡張現実(AR)や仮想現実(VR)技術への応用が期待される。








電子デバイスの小型化、すなわち「ダウンサイジング」は、コンピューター性能の向上や情報ディスプレイ技術の革新を駆動してきた中心的な概念だ。近年、ディスプレイ技術においては、従来の液晶や有機EL(OLED)を超える存在として、マイクロLED(μLED)が注目を集めている。しかし、既存のマイクロLED技術には課題も存在する。

浙江大学先進フォトニクス国際研究センターの副所長であるDi Dawei教授と同大学のZhao Baodan教授が率いる研究チームは、ペロブスカイト半導体を用いた「マイクロ・ナノペロブスカイトLED(micro/nano-PeLEDs)」の開発により、従来技術の限界を打破した。彼らが作成したLEDピクセルは、最小で90nm(ウイルスと同程度のサイズ)という、これまでに報告された中で世界最小のサイズを実現している。

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