5212447_02_03偏光レンズのサングラスをかけると、カーナビなどの液晶ディスプレーの画面が見えにくくなる技術的な課題を解決しようと、慶応大学のグループが特殊なフィルムを開発し、今後、製品化を目指すことにしています。

カーナビやスマートフォンなどの液晶ディスプレーは、映像を表示するために光の波の向きを一定にした「偏光」と呼ばれる状態を利用していますが、偏光レンズのサングラスをかけて見ると、角度によってはカーナビの画面が黒く見える「ブラックアウト」が起きたり、色合いが変わったりするなどの課題が指摘されています。








こうした課題を解決しようと、慶応大学の小池康博特任教授のグループは、樹脂に透明な粒子を混ぜた特殊なフィルムを開発しました。

これを液晶ディスプレーに組み込み偏光された光を通すと、太陽光のようにランダムに反射する自然光を再現した光に変換でき、偏光レンズのサングラスでも自然に見えるようになるということです。

また、肉眼で見る時も、偏光の特性によって起きていた画面の色むらがほとんどなくなるということです。

グループは日本時間の16日、アメリカで開かれる学会で発表し、製品化を目指すことにしていて、小池特任教授は「サングラスのドライバーがブラックアウトしているカーナビの画面を見ようと体を斜めにすることもあり、危険だった。ブラックアウトしない機能は必須になっていくと思う」と話しています。

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