
また、この成果はディスプレー関連の世界最大の学会・Society for Information Displayが主催するシンポジウム「Display Week 2025」(米サンノゼ、開催期間=5月13~16日)において、有機EL技術部門の最優秀論文賞(Distinguished Paper Award)を受賞した。同社の積層型発光層素子の技術がDisplay Weekの最優秀論文賞を受賞するのは、2022年以来2回目。
積層型発光層素子とは、蛍光型素子の発光過程のうち、電荷の再結合とTTFを起こす領域を分離させた素子。機能を分離することにより発光ロスを抑え、発光効率の向上と長寿命化の両立が可能となる。
■40年にわたる研究
同社は、約40年にわたり有機EL材料の研究を続けている。「Display Week 2022」で最優秀論文に選定。その後も、発光効率の向上と長寿命化を目指して開発を続け、単層発光層と比較して20%の消費電力削減を実現した。
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