a7a9752591287041_P1国内企業が先取りしている有機発光ダイオード(OLED)部門で、中国企業が新技術を導入し、ニッチ市場を狙っている。 政府の全面的な支援に支えられ、国内企業を早く追撃している中国企業の歩みに危機感が大きくなる。

9日、関連業界によると、中国TCLのディスプレイ子会社CSOT(チャイナスター)とビジョンオックスはサムスンディスプレイ、LGディスプレイが使用する既存「FMM」(精密金属マスク·Fine Metal Mask)方式だけでなく「FMM-Free」技術を最近積極的に導入している。

市場調査機関のトレンドフォースは「CSOTとビジョンオックスは韓国企業の蒸着技術とは異なり、FMM-Free OLED技術に投資している」とし、「これにより材料活用度を高める一方、装備投資を減らし既存対比生産費用を25%減らしている」とトレンドフォース側は伝えた。









FMMはOLEDディスプレイの高画質具現に核心的な技術で、色別OLED有機物質(発光材料)を正確に希望するピクセル位置に蒸着する方式だ。 ただ、工程が複雑で費用が多くかかるうえ、大型OLEDには使いにくいというのが短所に挙げられる。 これに対し、中国企業は韓国企業と差別化された技術で存在感を示している。

また、ビジョンオックスは自社独自技術であるViP(ビジョンオックス知能型ピクセル化技術)を、CSOTはインクジェットプリンティングOLEDを通じて関連分野を開拓している。 CSOTは、独自開発したインクジェットプリンティングOLEDディスプレーを医療モニター用に昨年末から量産し始めた。

業界関係者は「この数年間、中国ディスプレイ企業等が独自技術を積極的に商用化し、ニッチ市場を狙う姿」とし「特に革新と大量生産の均衡を合わせようとする戦略を駆使している」と分析した。

業界の一部では、中国ディスプレイ業者が2~3年内にOLED市場で韓国の生産量を追い越す可能性があるという憂慮混じりの展望が出ている。

市場調査会社オムディアは2027年、スマートフォンに入る中小型OLED市場で、中国企業の生産能力は韓国を逆転できると見通した。

さらに、ディスプレイ工場の建設から人材育成など、中国政府の全面的な支援により、中国メーカーの追撃的な動きはさらに激しくなる見通しだ。

市場調査会社のオムディアによると、今年第1四半期の中小型OLED市場でシェアを見ると、1位は三星ディスプレー(40.9%)、2位はLGディスプレー(19.0%)で半分以上を国内企業が占めている。

しかし、3位の中国BOE(18.5%)と2位のLGディスプレーとの差がほとんどない状況だ。

国内企業はこのような中国追撃をかわすため、次世代OLED技術関連投資にさらに拍車をかけている。 「ゲームチェンジャー」と呼ばれる中小型OLEDと車両用OLEDに集中投資する歩みが代表的だ。

業界によると、LGディスプレーは京畿道坡州工場に7000億ウォン規模のOLED新技術設備投資を計画している。 次世代中小型OLED投資のためだ。 LGディスプレーは特に、プレミアム製品群の開発に集中的に投資する計画だ。

サムスンディスプレイは最近、初めてアジア最大のIT博覧会である「コンピューテックス」を訪れ、業界最高水準のOLED技術力を披露した。

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