July 11, 2025
日本の薄型テレビ市場で存在感、中国TCLの原動力や最新技術を現地で見た
日本のテレビ市場において、2024年にソニーやパナソニックを押さえて販売シェア4位につけたのが、中国の新興家電メーカーTCLです。2025年2月には、IOC(国際オリンピック委員会)とワールドワイド・オリンピック/パラリンピック・パートナー契約を結んだことで、さらに存在感が増していくことが予想されます。そんなTCLのテレビ事業を下支えするのが、世界2位のシェアを誇る液晶パネルメーカーのTCL CSOTです。TCL CSOTの工場ラインやショールームを見学する機会を得たので、その模様を紹介しましょう。
今回見学した「T2ライン」は、TCL CSOTが最初に作った「T1ライン」と同じく8.5世代(2,500×2,200mm)のマザーガラス(世代の数字が増えるほどサイズが大きくなる)を使用しており、32インチから55インチのパネルを生産しています。24時間稼働する完全自動化工場になっており、自社製の太陽光パネルと専用の発電所によって電力供給をまかなっているとのこと。パネル生産にはガラス洗浄などで多くの水を使うこともあり、浄水設備も整えているとのことです。
T2ラインはサッカー場12面分に相当(約8万平方メートル)するサイズがあり、月産15万枚のパネル生産能力を持ちます。2枚のガラスの上側にはカラーフィルター、下側にはTFTアレイと呼ばれる電気回路を取り付け、その間に液晶を挟み込むことでパネルを作り上げます。
工場の床には数多くの通気口のようなものが設けられているのですが、これは工場内の空気を清浄化してクリーンルームを作り出す、TCLが独自に特許を取得したシステムです。担当者は「手術室に必要なクリーンルームの基準よりも5倍以上の清浄化を実現しています」とのことでした。

基本的に完全自動化ラインなのですが、時折人がいるのを見かけました。製造工程ごとに検査工程があり、機械による検査で不具合などが見つかった場合には作業員によって目視での検査などが行われるそうです。深セン工場のショールームの様子・深セン郊外にあるTCLの旗艦店も訪問に続く








































