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August 20, 2025

太陽光パネルのリサイクル、「ガラスtoガラス」を支える浜田 --リユースは丸紅とプラットフォーム化

01_aガラス大手のセントラル硝子は6月、使用済みの太陽光パネルのカバーガラスを板ガラス製造の原料に使う「ガラスtoガラス」、いわゆる水平リサイクルを開始した。

 同社グループのセントラル硝子プロダクツ(三重県松阪市)が、使用済みパネルのカバーガラス20tを原料の一部に使って網入り磨き板ガラスを試験的に生産した。

01_b この網入り磨き板ガラスは、ロールアウト法と呼ばれるプロセスで、2本のロールの間に窯から出てきた溶解したガラスを通して製造され、品質などに問題ないことを確認できたことから、6月から継続的に原料の一部に使い始めている。










 セントラル硝子プロダクツでは、原料の一部に使うことを想定した状態の使用済みパネルのカバーガラスに付着が許容される残渣の水準や成分の分析のほか、自社のガラス溶解窯の操業管理の精度向上、投入可能な量の見極めを進め、量産ラインにおいて新しい板ガラスの材料として一定の比率で使い続けることを可能とした。

 同社では2025年度は300tの使用済みパネルのカバーガラスを原料として使用できる状況が整った。約2万3000枚の太陽光パネルのカバーガラスに相当する重量である。今後、より多くのカバーガラスを原料として使用できるように取り組むとしている。

 セントラル硝子プロダクツに使用済みパネルのカバーガラスを供給したのは、廃棄物の分別・適正処理などを手掛ける浜田(大阪府高槻市)である。浜田は現時点で国内トップクラスの太陽光パネルのリユース(製品として再使用)やマテリアルリサイクル(材料としての再利用)の実績がある。

 浜田は、もう1社のガラス大手であるAGCによる使用済みパネルのカバーガラスの水平リサイクルでも供給元となっており、ガラス大手2社による水平リサイクルという意欲的な取り組みを支えている。

 浜田は両ガラスメーカーに対して、カバーガラスと樹脂のバックシートの接着面に加熱した刃物(ホットナイフ)を差し込んで分離する「ホットナイフ法」で回収したカバーガラスを供給している。

 「ホットナイフ法」は、ガラスを割らずに分離できる方法としてはいち早く事業化が進んだ手法である。

 ただし、バックシートの樹脂などの一部がガラスに付着したまま残る。これが「ホットナイフ法」で回収したガラスをマテリアルリサイクルする際の障壁となっていた。

 このため浜田は、AGC向けには高圧水噴射することによって樹脂などの残渣をほぼ除去して供給している。AGCでは、この追加処理によって「ホットナイフ法」で回収したカバーガラスを一定の比率で原料に含めて板ガラスを製造する水平リサイクルを実用化した。

 このように、ガラス大手2社が水平リサイクルを実現し、量産の溶解炉に投入する原料の一部に使用済みパネルのカバーガラスを受け入れられる状況が整いつつある。

 ただ一方で、国内の現状を見ると、こうした水平リサイクルの規模に見合ったカバーガラスの量を供給できる状況にはないようだ。

 国内の使用済み太陽光パネルの大半は、そのままアジアやアフリカなどに輸出されている状況にある。目的はリユースとされているものの、輸出先でリユースできない破損品が多く破棄されているなど、不適切な処理がなされているという指摘も少なくない。

 こうした状況を是正し、ガラス大手の原料の一部として使われるという理想的なサイクルをより効果的に実現するには、やはりリサイクルの法制化が有効ではないかという声が聞かれる。



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