September 15, 2025
【ピックアップ記事】NVIDIAの600kW怪物サーバー、発熱にベンダーはお手上げ 冷却は独自開発か

「ラック当たりの電力は600kWです」
思わず耳を疑った。米NVIDIA(エヌビディア)のJensen Huang(ジェンスン・ファン)CEOは、2027年後半に市場投入する次世代AI(人工知能)サーバー「NVL576」の驚くべき仕様をさらりと紹介した。サーバーラック当たりの消費電力が600kWに達するという。
電話ボックスの中で600台のヘアドライヤーが一斉に稼働するようなものだ。ざっと計算してみたが、ラック内の空気温度が1秒で250℃以上上昇する。この膨大な熱を、一体どうやって冷やすというのだろうか。
水冷でも足りない
ある大手サーバーベンダーの担当者は、「正直言ってどう冷やしたらいいか見当もつかない」と、お手上げ状態だ。空冷の限界がおよそ45kWとされるため、より効率的な液冷方式の採用が必須になるだろう。しかし、600kWともなると「冷却水の流量を増やしたり、温度を下げたりすれば解決できるようなレベルではない」(先の担当者)という。
2025年7月に出荷を始めた同社の最新AIサーバー「NVL72」の消費電力は120kW程度である。これが2年後には5倍に増大するわけだ。冷却システムも5倍の冷却能力が求められる。従来技術の延長線ではない、革新的な冷却システムの開発が必要となる。
ICEPの講演では、オムニクールで目標としている冷却能力は、ラック当たり120kW以上だと説明した。一方、ヘイダリ氏は自身のSNSで、サーバー1ユニット当たり16.5kWの熱を除去し、ラック当たり860kWまで冷却能力を拡張できるとも明かしている。この能力ならばNVL576を冷やせる。ただし、同サーバー向けの冷却技術であるとは明言していない。
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