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中国のテレビ業者が液晶表示装置(LCD)パネルを基盤に市場攻略を拡大すると、韓国企業は一段階さらに高い技術を要求する有機発光ダイオード(OLED)パネルの比重を高め反撃に出ている。 LCDを重視していたサムスン電子も、今年上半期基準でOLEDテレビの割合が全体の10%を初めて上回った。

8日、グローバルリサーチ会社のオムディアによると、サムスン電子が2025年上半期に出荷したテレビのうち、OLEDパネルを使用したテレビの割合は12.3%を記録した。 特に、1500ドル以上のプレミアムテレビの売上のうち、39.4%がOLEDテレビから出たものと集計された。 これまでライバルであるLG電子を意識してOLEDテレビ販売に消極的だったサムスン電子がOLED販売に積極的に転じたのは大きな変化だ。

系列会社であるLGディスプレーのOLEDパネルでOLEDテレビを作ってきたLG電子は、今年上半期のテレビ売上のうち32.1%をOLEDテレビが占めた。 プレミアムテレビの売上では約77%がOLEDテレビで発生した。


三星電子の林成澤(イム·ソンテク)韓国総括副社長は今年4月、三星テレビの新製品公開行事で、「国内OLEDテレビ市場でLG電子を抜いて1位になる」と明らかにしたことがある。 三星電子はこのため、2028年までの5年間、500万台のLGディスプレーOLEDテレビパネルの納品を受ける契約を締結したという。 オムディアによると、LG電子は最近、グローバルOLEDテレビの販売目標を330万台から2025年350万台に増やしており、三星電子も同様に、最近のOLEDテレビの販売目標を180万台から2025年200万台に拡大する。

サムスン電子がOLEDテレビ販売に積極的に方向を変えたのは、LCDパネルで中国企業が持つ価格競争力のためだ。 テレビ原価で最も大きな比重を占めるのはディスプレイパネルだが、サムスンディスプレイとLGディスプレイがLCDパネル市場から撤収し、中国がLCDパネル市場を掌握することになった。

ハイセンス、TCLなどグローバル市場でサムスン電子、LG電子と競争するテレビメーカーはLCD TVオープンセル、ミニLEDバックライトなど主要部品を全て現地サプライチェーンで受け取り組立·量産するために価格競争力が高い。 これだけでなく、中国で自主的にLCDパネル工場の稼働率を調整し、価格を一定水準に維持しながら、韓国企業と価格交渉を有利に進めているという。


中国の代表的なディスプレー会社はBOE、CSOT、ビジョンオックスなどがあるが、CSOTの親会社はハイセンスだ。

次第に競争が激しくなるテレビ事業部門で、中国LCD業者に引きずられるよりは、国内企業であるLGディスプレーのOLEDパネルを使用したOLEDテレビ販売を増やす方向にサムスン電子の戦略が変わったものと判断される。

最近、中国メディアの報道によると、三星電子DX部門の映像ディスプレー(VD)事業部は、中国ディスプレーメーカーBOEの大型OLEDパネル供給提案を断ったという。

LGディスプレイの最近のOLEDパネル原価が下がるのも肯定的な部分だ。 LGディスプレイ広州生産ラインの減価償却が終了し、多様な原価節減活動で生産性が改善されているためだ。 現在、OLEDテレビ市場拡大の障害物である価格に対する障壁が低くなるものと期待されている。

テレビパネル用の大型OLEDでは韓国企業がリードしているが、スマートフォン、タブレットなどに入る情報技術(IT)用中小型OLEDパネルでは中国企業の追撃が激しい。 BOE、CSOT、ビジョンオックスなど中国会社が新しいOLED生産ラインに大規模な投資を始め、2028年になれば中国がOLED市場でも1位を占めることができるということだ。

オムディアによると、昨年の売上基準グローバルOLED市場のシェアは、韓国が67.2%で、前年比6.4%ポイント減少した。 中国は同期間、7.6%ポイント上昇した33.3%を記録した。

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