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December 23, 2025

実は先端半導体に欠かせないAGC。「ガラスと化学」100年の技術で築いた“世界唯一”の立ち位置

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AGC(旧・旭硝子)、といえば「ガラスの会社」というのが、ごく一般的なイメージだろう。AGCグループの2024年通期の売上高は2兆676億円。実際、このうちガラス関連の事業(建築ガラス、オートモーティブ事業)が占める割合は約45%の約9400億円と多数を占める。ただそんな中、「戦略事業」の一つと位置づけて近年力を注いでいるのが、半導体関連製品を開発・製造する「電子部材」のビジネスだ。

AGCは、先端半導体に電子回路を転写する際の「原版」であるEUV(Extreme Ultraviolet/極端紫外線)露光装置用のフォトマスクブランクス(以下、EUVマスクブランクス)の製造では世界トップクラス。ウエハの表面を平坦化するプロセス(CMP)で使用される研磨剤「セリアスラリー」も、グローバルで大きなシェアを持つ、業界では欠かせない企業だ。











電子部門を担当する久保岳執行役員に、「ガラスのAGC」が半導体産業に欠かせない存在になれた理由をたずねた。

半導体事業、AGCの主力事業に
AGCは、EUVマスクブランクスやセリアスラリーに限らず、多数の半導体関連製品を取り扱う。

たとえば、シリコンウエハ上に回路を形成する「前工程」では、ウエハの熱処理の際に位置を固定するためのセラミック製の治具(ジグ)を提供。セラミック技術は、ガラスを熱するための炉材として使われていたレンガから派生したもので、長い歴史がある。

半導体を組み立てて製品化する「後工程」向けには、CCL(銅張積層板、Copper Clad Laminate)と呼ばれる樹脂と銅箔からなるプリント基板や、フィルム状の絶縁材料や離型フィルム、樹脂の電気特性をコントロールするために用いられるシリカフィラーなどを提供する。

2024年、ディスプレイ販売などを含む電子セグメント全体の売上高は3645億円。そのうち、半導体部材にあたる「電子部材」は1836億円を占めた。さらに、電子セグメントの営業利益545億円のうち、実に約8割にあたる約440億円を電子部材が稼ぎ出している。

2024年のAGC全体の営業利益が1258億円であることを踏まえると、もはや半導体関連事業はAGCを支える主力事業とも言える。

AGCが半導体市場でここまで存在感を発揮できるようになった背景には、「既存事業の『深化』と、新たな成長分野の『探索』を同時に積み重ねてきた、“両利き経営”がある」と久保氏は話す。

ガラスで知られるAGCだが、ビジネスの中核はガラス事業だけではない。ガラス原料の自給生産から派生した、創業直後から続く「化学品」事業も、売り上げの30%弱、約6000億円を生み出す主力事業だ。100年以上の歴史の中で深化させ続けてきた「ガラス」と「化学」の技術 ── AGCは、この2事業の技術を深化させながら、それぞれの技術や知見を組み合わせて、時代ごとにさまざまな成長事業を展開してきたのだという。

「両利き経営とは、今あるものをどんどん深めていく深化と、次のものを見つける探索(進化)を同時に積み重ねることで、立体的に次世代のものを作っていくことなんです。会社の中に、そういう文化が根付いている」(久保氏)

半導体関連事業はまさに、ガラスと化学の知見を起点に誕生したものだった。

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return_to_forever at 04:51│Comments(0)G_ガラス | B_ビジネスモデル

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