米国で人員削減が急増 1月は17年ぶり高水準、目立つ「AIリストラ」コニカミノルタ、インクジェット技術の用途拡大に向けてスイスの研究機関と協業

February 09, 2026

レアメタル依存から脱却するゲームチェンジャー、Kyuluxの挑戦 ~次世代技術が切り拓く、より鮮やかで持続可能なディスプレーの未来~

目次

課題を抱える有機ELの世界
Kyuluxが描く、環境負荷低減と市場拡大のロードマップ
産業を変えるゲームチェンジャーに
研究開発の会社から、グローバルで戦う事業会社に
「日本流のきめ細かさ」と「グローバル流のスピード」を両立
世界のメーカーと肩を並べる企業へ

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スマートフォンやテレビの映像体験を支える有機EL(OLED)。大きな成長市場である一方、そこに使われている主流技術は、レアメタル(希少金属)への依存や、青色発光の限界という構造課題を抱えています。そのような業界の常識を覆そうとしているのが、九州大学発のスタートアップである株式会社Kyulux(キューラックス)です。

同社が開発した次世代発光技術「Hyperfluorescence™」は、レアメタルフリーで高効率・長寿命・高色純度を実現し、有機ELの普及範囲そのものを押し広げようとしています。福岡から世界へ――“研究開発会社”からグローバルで戦う“事業会社”へと変わろうとする変革の道筋に迫ります。








課題を抱える有機ELの世界
スマートフォンやテレビなど、私たちの日常を彩るディスプレーには、希少で高価なレアメタルを用いた有機ELが使われている製品が数多くあります。しかし、レアメタルは今や金を超えるほどの高価な資源であるうえ、供給リスクに加え、さらに環境破壊や紛争鉱物をめぐる課題も抱えています。そのようなレアメタルに頼る産業構造を大きく変えようとしているのが、九州大学発のスタートアップである株式会社Kyuluxです。

有機ELは、1980年代に米コダック社が革新的技術を発明して以来、画質やデザイン自由度の高さなどから、スマートフォンやタブレット、テレビ、PC、車載ディスプレーなど、さまざまな分野で採用が進んできました。有機ELディスプレー市場は2021年に400億ドルに達しており、2035年までに2,371億ドルを超える規模に達するという予測もあります。

しかし、現在主流となっている有機ELはその発光技術の方式によって一長一短があります。「第1世代」とされる蛍光方式は、純度の高い発光色を実現できるものの、発光効率が非常に低い。「第2世代」のりん光方式は、効率は高いものの、色純度が低く高価なレアメタルが必要なうえ、深い青色発光の実用化が難しい。これらの理由から、現在のディスプレーは蛍光とりん光を組み合わせた発光方式が採用されています。そんな現状に対して、代表取締役社長の李炡佶(リ・ジョンキル)氏はこう語ります。

「いま市場に出ているすべての有機ELディスプレーは、依然として第1世代の青色蛍光に頼らざるを得ない状況です。そのため、高効率で長寿命、かつ色純度の高い『青色』の実用化こそが、業界で最大のテーマとなっているのです。加えて、レアメタルが不要で色純度の高い緑色と赤色の実用化への要求も高まっています」

そうした中、Kyuluxは効率的な青色発光とレアメタルを使わない緑色、赤色発光を商品化するための実用的な解決法の開発に取り組んでいます。

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米国で人員削減が急増 1月は17年ぶり高水準、目立つ「AIリストラ」コニカミノルタ、インクジェット技術の用途拡大に向けてスイスの研究機関と協業