March 06, 2026
【参考記事】パナソニック、データセンターの液体冷却システムを開発、欧州で受注開始

パナソニックは4日、データセンターの液体冷却システムを開発し、欧州で受注を始めたと発表した。これまで傘下のイタリア企業を通じてサーバールーム全体を冷やす空気冷却を手掛けてきた。発熱量が大きい生成AI(人工知能)サーバーの需要増を受け、高効率の液体冷却システムを提案する。北米やアジアでの展開も検討する。データセンター向け蓄電システムのパナソニックエナジーなど、グループで連携した営業ができるかが焦点になる。
パナソニックが開発したのはデータセンター内で冷却水を循環させる「CDU」と呼ばれる製品だ。サーバーを積んだ複数台のラックに接続して、冷却水を送ってそれぞれのサーバーから熱を取り込む。温かくなった水がCDUに戻り、中核部品の熱交換機で温度を下げ、再び冷却水として循環する仕組みだ。他のグループ会社が1台のラックに接続するシステムは開発していたが、複数台のラックに接続できるCDUは初めて。
従来は2023年に買収したイタリアのテクネア社を通じて、データセンターに空調システムを導入して空気冷却を提案していた。ただ生成AIの需要増に伴い、高度なデータ処理を担う画像処理半導体(GPU)から発する熱が増え、空気冷却だけでは顧客の要望に応えきれなくなっていた。
開発には既存事業の知見も応用した。欧州で手掛けるヒートポンプ式の温水暖房機「A2W(エア・トゥー・ウォーター)」の事業で取引のあるサプライヤーとも協業しているという。
新製品はイタリアで製造し、テクネアの営業網を通じて欧州のデータセンターに提案する。今後はデータセンター市場が大きい北米や、日本を含むアジアでの展開も検討する。
データセンター冷却市場は米バーティブ・ホールディングスなど競合企業が先行しており、パナソニックが液体冷却システムで一矢を報いることができるかは不透明だ。ダイキン工業も25年11月に液体冷却を手掛ける米チルダインを買収するなどM&A(合併・買収)を繰り返し、本丸の北米市場で実績を積み重ねてきた。
パナソニックの優位性は、パナソニックホールディングス(HD)傘下の他の事業会社との連携にある。パナソニックエナジーはデータセンター向け蓄電システムの事業を強化しており、28年度をめど売上高を足元の4倍となる8000億円に伸ばす計画だ。グループ各社で窓口を統一するなど連携できれば、顧客企業にとってもメリットとなる可能性がある。
開発には既存事業の知見も応用した。欧州で手掛けるヒートポンプ式の温水暖房機「A2W(エア・トゥー・ウォーター)」の事業で取引のあるサプライヤーとも協業しているという。
新製品はイタリアで製造し、テクネアの営業網を通じて欧州のデータセンターに提案する。今後はデータセンター市場が大きい北米や、日本を含むアジアでの展開も検討する。
データセンター冷却市場は米バーティブ・ホールディングスなど競合企業が先行しており、パナソニックが液体冷却システムで一矢を報いることができるかは不透明だ。ダイキン工業も25年11月に液体冷却を手掛ける米チルダインを買収するなどM&A(合併・買収)を繰り返し、本丸の北米市場で実績を積み重ねてきた。
パナソニックの優位性は、パナソニックホールディングス(HD)傘下の他の事業会社との連携にある。パナソニックエナジーはデータセンター向け蓄電システムの事業を強化しており、28年度をめど売上高を足元の4倍となる8000億円に伸ばす計画だ。グループ各社で窓口を統一するなど連携できれば、顧客企業にとってもメリットとなる可能性がある。






































