August 20, 2026
LGディスプレイ、OLED製造に使用の「金属マスク」なくす…世界初技術を公開
LGディスプレイが金属マスクを使わず有機発光ダイオード(OLED)の画素を形成する新技術「FLiPP(フリップ)」を世界で初めて公開した。製品設計により画面の明るさ・寿命・消費電力など、求められる性能を向上させることができる技術だ。LGディスプレイは19日、釜山BEXCOで開催されている韓国最大規模のディスプレイ学術大会「IMID 2026」に参加し、FLiPPをはじめとする次世代OLED技術を展示すると発表した。
LGディスプレイが披露したFLiPPは、半導体製造に使用されるフォト工程を応用した技術。基板上に赤・緑・青(RGB)の画素を順番に正確な位置に塗布・固定した後、紫外線(UV)によって不要な部分を除去する仕組みだ。従来は微細な穴が開いた金属板のファインメタルマスク(FMM)を基板に密着させ、穴に合わせてRGB有機物をかぶせて画素を形成していた。
しかし大型FMMは重力によって中央部分がたわむと穴の位置にずれが生じ、色の混合不良が発生したりする。また、製品のサイズや解像度を変更する際には高価なFMMを追加で製作する必要があった。
FLiPPは、FMMが画素と画素の間で占めていたスペースをなくすことで、開口率を従来より約55%高めた。これにより製品設計に応じて▼明るさ(輝度)を最大1.6倍に高める▼寿命を2.4倍に延ばす▼消費電力を13%削減する−−という性能向上が可能になるという。サイズや解像度による制約も少なく、1〜100インチのディスプレーに活用できるという説明だ。LGディスプレイは、タブレットやノートパソコン向けパネルから始めて用途を拡大していく計画だ。
LGディスプレイの最高技術責任者(CTO)のチェ・ヨンソク氏は「今回のIMID参加を契機に次世代OLED技術をリードし、市場での差別化をさらに加速させていく」と述べた。
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