企業関係者は会うたびにため息をついていた。グローバル市場で米国・日本企業との競争が厳しいからではない。財閥改革を公言した文在寅(ムン・ジェイン)政権の反企業・反市場政策基調は企業の意欲を挫いた。政権末期には過剰な重大災害処罰法までが通過した。企業は政府を意識して状況を眺めるしかなかった。全国経済人連合会は政府の行事から排除され、主要グループは全経連を脱退した。こうした雰囲気では企業家精神・投資・雇用が一斉に萎縮する。
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液晶・有機EL・プラズマ、FPD業界・パネルメーカー・関連企業情報を掲載。当ブログで激しい市場動向に追随!--Since Nov.2004
February 25, 2021 05:16
米中貿易戦争に伴い、海外からのベトナムへの投資が増えている。
ベトナム政府の発表によると今年(2019年)の1月から10月までに実際に投資された金額は、前年同期よりも7.4%増えて1兆7700億円になった。2018年のベトナムのGDPは26兆円だから、海外からの投資はGDPの6.8%にも相当する。ベトナムは好景気に沸いている。
2018年の日本の投資は7100億円であり第1位だった。2位は韓国の3100億円、中国は5位で1300億円。
そんな状況が一変した。今年の1月から10月までに、ベトナム政府が許可した投資額(実際の投資は来年以降になろう)は香港が約7000億円で1位、2位は韓国の6000億円、3位はシンガポールで4600億円、4位は中国で3500億、日本は中国の後塵を拝して5位、3480億円に留まった。
壮大な経済政策を打ち出さなくても、個別の問題について適切に対処するだけで、日本経済は十分に成長できると述べた。個別に対処すべき課題の中でも特に影響が大きいのが企業の設備投資である。日本企業の設備投資は、極めて効率が悪く、これが全体の成長に深刻な影響を及ぼしている。設備投資の内容を精査するだけで、日本経済の状況は一変するはずだ。
設備投資を原動力に経済を成長させるためには、将来、生み出す収益が大きい設備に資金を投じ、投資効率を上げる必要がある。だが困ったことに、日本の場合、設備投資の中身に深刻な問題を抱えている。
2000年から始まった「西部大開発計画」により、大きな発展を遂げた中国西部地域。その中核となるのが四川省、重慶市だ。西部地域[12省・市・自治区(注)]のおよそ3割の経済規模を占めるこの2省市は、これまで順調に経済規模を拡大してきたが、さらなる発展のため、現在、イノベーションを利用して成長モデルの転換を図ろうとしている。
電子産業は、四川省の中核産業の1つである。四川省には中西部地域におけるICの最大規模の生産地となっており、IC設計、チップ製造、パッケージテストといった産業チェーンが形成されている。インテル(米国)やフォックスコン(台湾)などが工場を稼働しており、近年では中国有機EL最大手のBOEが成都市、綿陽市に工場を建設するなど、大規模な投資も行われている。
2018年度の日本製半導体製造装置は前年度比11.1%増の2兆2696億円、FPD製造装置は同9.8%増の5400億円となる見通しで、両者の合算値は同10.8%増の2兆8096億円となるとしている。
また、2019年度は半導体製造装置において、上半期に投資のけん引役であったメモリへの投資が慎重になるとの見方が示されており同0.5%増の2兆2810億円にとどまるとするほか、FPD製造装置についても、2018年の反動や、第6世代(G6)基板の有機EL向け投資が進まないこともあり、同16.7%減の4500億円と予測。そして2020年度は、半導体、FPDともに投資が復活するとして、半導体製造装置が同7.0%増の2兆4407億円、FPD製造装置が同6.7%増の4800億円と予測している。
October 21, 2018 00:30
グループ | 拠点 | 世代 | 生産能力 | 量産開始 | 投資額 | 技術 | 注記 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
BOE | 北京 |
5G |
60 |
2005 |
a-Si |
||
BOE | 北京 |
8.5G |
130 |
a-Si |
|||
BOE | 成都 |
4.5G |
45 |
2010 |
a-Si/LTPS |
||
BOE | 成都 |
6G |
45 |
2017/2Q |
220億RMB |
LTPS |
成都京東方光電科技, 記事 |
BOE | 重慶 |
8.5G |
120 | 2015/3Q |
aSi/Oxide | 重慶市両江新区, 記事 |
|
BOE | 福州 |
8.5G |
120 | 2017/3Q |
300億RMB |
aSi/Oxide | 記事 |
BOE | オルドス |
5.5G |
35 | LTPS |
|||
BOE | 合肥 | 6G |
80 | aSi | |||
BOE | 合肥 | 8.5G |
110 | aSi/Oxide | |||
BOE | 合肥 | 10.5G |
90 | 2018/2Q |
458億RMB |
aSi | 中国で第10.5G液晶工場建設と発表 2017年12月工場稼働開始の報道 |
BOE | 武漢 | 10.5G |
120 | 2020 |
aSi | 1.6兆円投資 有機EL・大型パネル工場 質重視へ政府が資金(2018年3月) |
|
CECバンダ | 成都 | 8.5G | 280億RMB |
aSi | China Electronics Corporation |
||
CECバンダ | 南京 |
6G |
83 | aSi | シャープ亀山6Gを移設 |
||
CECバンダ | 南京 |
8.5G |
90 |
2015 |
aSi | 8.6Gに変更? |
|
Century D |
深圳 |
5G |
98 |
2008 |
15億US$ |
aSi | Century Display, Foxconnグループ |
CSOT |
武漢 |
6G |
30 |
2016/4月 |
160億RMB |
LTPS |
華星光電(China Star), TCL子会社、 2016年4月量産開始した |
CSOT | 深圳 |
8.5G |
20→60 |
2012 |
aSi | 記事 |
|
CSOT | 深圳 | 10.5G |
2019/7月 |
7000億円 | aSi | 新工場に7000億円(2016/Sep), 11G建設表明(2016/May)三星9.8%出資 |
|
CSOT (TCL) | 深圳 | 11G |
90 |
2021/3月 |
427億RMB | aSi/OLED |
TCL build US$6.71 billion screen factory in Shenzhen (2018/May) |
HKC | 重慶 |
8.6G |
2017 |
120億RMB |
aSi | HKCグループ(恵科電子), 記事 |
|
HKC | 昆明 |
10.5G |
(2019) |
400億RMB |
aSi | HKCグループ(恵科電子), 記事 |
|
(鴻海) | 河南 |
6G |
LTPS | 河南省蘇州と調印、記事 |
|||
Info Vision | 昆山 | 5G |
120 |
2006 |
aSi | 昆山龍騰光電, 記事 |
|
Tianma | 上海 | 4.5G |
40 |
2008 |
a-Si |
記事 |
|
Tianma | 成都 | 4.5G |
30 |
2010 |
a-Si |
||
Tianma | 武漢 | 4.5G |
40 |
2010 |
a-Si |
||
Tianma | 上海 | 5G |
80 |
2004 |
a-Si |
SVA-NECとして立ち上げた | |
Tianma | 武漢 | 6G |
LTPS |
天馬微電子 |
|||
Tianma | 厦門 | 5.5G |
30 |
LTPS | OLED転用? |
||
Tianma | 厦門 | 6G |
30 |
120億RMB |
LTPS | 厦門天馬微電子 |
|
Truly | 汕尾 | 2G |
50 |
a-Si | 広東省 |
||
Visionox | 昆山 | 5.5G |
8 |
2015 |
LTPS | 維信諾 |
|
AUO | 昆山 | 6G |
30 |
2016/2H |
17億US$ |
LTPS | フル稼働達成(2017/10)、記事 |
CPT | 福建 | 6G |
120億RMB |
aSi | 社名:福建華佳彩 拠点:福建省莆田市, 記事 |
||
LGD | 広州 | 8.5G |
60→120 |
2014/Sep |
40億US$ |
aSi | LGD, Skyworth出資, 記事, 現場公開記事 |
Samsung | 蘇州 | 8G |
55→(75) |
2014/Oct |
10億US$ |
aSi | サムソン蘇州LCD(TCLと合弁), 記事 |
鴻海 | 広州市 | 10.5G |
90 | 2019 |
8千億円 |
aSi | 中国に世界最大級の液晶工場、シャープが技術協力記事, 記事、着工式記事(17年3月) |
August 28, 2018 00:00
スマートフォンのディスプレーパネルは、液晶から有機ELへと急速に入れ替わる──。米アップルが昨年発売した「iPhone X(テン)」への有機EL採用が決まってから業界が期待したシナリオが、早くも崩れつつある。
最大の誤算は、市場拡大の起爆剤と期待されたiPhone Xの販売不振だ。取引メーカー関係者によれば、今年1〜3月の生産台数は計画の半分程度。不振の原因は、11万円超(税別国内価格、一括払いの場合)という従来モデルよりも割高な価格が支持されなかった点にある。
価格を押し上げたのは、韓国サムスン電子が独占供給する有機ELパネルだ。当初の調達価格は1枚当たり約110ドル(約1.2万円。液晶モデル「8 Plus」の2倍超)で、本体コストの約3割を占める。