
ディスプレーとしての課題が改善
製造コストが下がると同時に、いくつかの課題も大幅に改善した。少なかった画素数は1モジュールで4K(3840×2160画素)相当にまで増え、精細度は有機ELディスプレーにほぼ並んだ。低かった演色性も、カラーフィルターに量子ドット(QD)を加えることで大幅に高まった。さらには、同技術が生きる大きな市場「AR(拡張現実)グラス」が立ち上がる兆しが出ている。そこでの覇権を巡り、マイクロLEDと、これまでARグラス向けの有力ディスプレー技術だった有機EL(OLED)との激しい技術開発競争が始まっている。
続きを読む »