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Flat Panel TV and Display World-2....液晶/有機EL・業界・動向

液晶・有機EL・プラズマ、FPD業界・パネルメーカー・関連企業情報を掲載。当ブログで激しい市場動向に追随!--Since Nov.2004

O_有機EL

1 Oct

ソニー、0.44型フルHD OLEDマイクロディスプレイを発売

tm_240927sony02ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は2024年9月、極めて小さい画素サイズと高い輝度を両立させた0.44型フルHD(1920×1080画素)OLEDマイクロディスプレイ「ECX350F」を開発、2024年10月よりサンプル出荷を始めると発表した。AR(拡張現実)グラスなどの用途に向ける。

 ECX350Fは、5.1μmの画素サイズと発光効率の最大化を可能にするマイクロレンズを作り込むための半導体プロセスを新たに開発し採用した。また、独自のOLED構造を新たに設計することで、駆動電圧と発光効率のバランスを最適化し、小画素化と高輝度を両立させた。これにより、5.1μmという業界最小の画素サイズで、フルHDの表示が可能となった。しかも、従来製品に比べ約2倍となる最大1万cd/m2の輝度を達成した。






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23 Aug

小さいナノカーボンで正孔を輸送できる -炭素と水素のみで従来の主力材料に匹敵する正孔輸送能を実現-

20240822_3_fig理化学研究所(理研)開拓研究本部 伊丹分子創造研究室の伊丹 健一郎 主任研究員(名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)主任研究者)と東ソー株式会社 有機材料研究所の森中 裕太 主任研究員(研究当時、現同社 研究本部先端融合研究センター 先端材料研究所 主任研究員)らの共同研究グループは、ヘテロ原子や置換基を一切用いずに、有機ELの正孔輸送材料として機能する炭化水素系正孔輸送材料を発見しました。






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22 Aug

青色有機ELの電子移動を促進する材料選択  超低電圧青色有機ELの実用化に向けて

news-35197-01東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の伊澤誠一郎准教授、静岡大学 工学部 化学バイオ工学科の藤本圭佑准教授らの研究グループは、超低電圧で発光する青色有機ELにおいて、適切な材料の組み合わせを用いることで、エネルギー損失のない高効率な電子移動が可能となることを実証した。

有機ELは、テレビやスマートフォンディスプレイ等で実用化されている一方で、光の三原色の中で最もエネルギーが高い青色の発光については、駆動電圧が高く(3 V以上)消費電力が大きいという課題を抱えている。同研究グループの伊澤准教授らが開発したアップコンバージョン[用語1]有機EL(UC-OLED)では、2種類の有機分子の界面におけるアップコンバージョン過程を利用することで、世界最小電圧の1.5 V以下での青色発光を実現した。一方で、UC-OLED内部の電子移動反応の詳細はこれまで明らかにされておらず、高効率化のための材料選択指針が求められていた。

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15 Aug

8K有機EL TV画面を駆動可能 高電子移動度の酸化物TFT

tm_240809hokkaido01 北海道大学電子科学研究所の曲勇作助教や太田裕道教授らの研究グループは2024年8月、高知工科大学理工学群の古田守教授らと共同で、電子移動度が78cm2/Vsで安定性に優れた「酸化物薄膜トランジスタ」を開発したと発表した。次世代8K有機ELテレビの画面を駆動することが可能となる。

 現行の4K有機ELテレビでは、画面を駆動するのに酸化物IGZO薄膜トランジスタ(a-IGZO TFT)が用いられている。このトランジスタの電子移動度は5~10cm2/Vs程度である。ところが、次世代8K有機ELテレビの画面を駆動しようとすれば、電子移動度が70cm2/Vs以上の酸化物薄膜トランジスタが必要になるという。





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30 Jul

高性能有機ELデバイスの開発に成功 ~発光分子の性能を最大限に引き出す有機薄膜の総合設計~

20240723_01_01国立大学法人東京農工大学大学院工学研究院生命機能科学部門の田中正樹助教と国立大学法人九州大学 最先端有機光エレクトロニクス研究センターの安達千波矢教授らの研究グループは、有機ELデバイスを構成する有機薄膜の自発分極や電荷輸送特性を精密に制御することで、高性能な有機ELデバイスの開発に成功しました。
本研究では、デバイス劣化の一因である過剰な電荷蓄積を抑制するために、有機薄膜の自発分極および電荷輸送バランスを最適化する分子(ホスト分子)を新たに開発し、発光分子が有する性能を最大限に引き出すことで、デバイスの性能向上を実現しました。この成果により、今後、有機ELデバイスの精密設計が可能となり、デバイスのさらなる高性能化につながると期待されます。





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19 Jul

ブイテクノロジー 新規オリジナル青色有機EL材料の開発に成功

ブイ・テクノロジーは17日に、子会社であるフラスクが、有機EL材料の中でも特に難しい分野である青色有機EL材料の開発において、自社保有の特許を活用し、459ナノメートルで発光するオリジナルの青色有機EL材料の開発に成功したと発表した。

 今回、フラスクの五十嵐研究員のグループは山形大学(城戸淳二フェロー)の支援の下、自社特許である含ホウ素青色有機EL材料の開発に成功した。





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16 Jul

【円形の有機ELディスプレイを見よ!】 ミニJCWカントリーマン・オール4 BMW X1とコンポーネンツ共用多数

Screenshot 2024-07-16 06.05.22BMWミニとして本邦初「カントリーマン」を名乗ることになったこのクルマは、以前はミニ・クロスオーバーと呼ばれていた。都合3世代目となる新型はBMWのX1とコンポーネンツの多くを共用しており、そのボディはコンパクトとは言い難い。

新型ミニ・カントリーマンはガソリンとディーゼルのFFモデル、そしてAWDのカントリーマンSオール4と、今回借り出したJCWモデル。さらにBEVモデルのEとSEも追加され、BMWが標榜するマルチパスウェイを証明するようなラインナップになっている。

新型カントリーマンの最大の特徴というか問題はダッシュ廻りにあった。闇夜に浮かぶ地球儀のようなまん丸モニター。たぶん歴代ミニ・オーナーならすんなり慣れてしまうはず。でも門外漢にとってはこれが実に扱いづらかった。







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12 Jul

第6/第8世代基板対応、有機ELバックプレーンのブラックPDL形成工程向け装置

mn_fanews_24062705SCREENファインテックソリューションズは2024年6月25日、有機ELバックプレーンのブラックPDL(BPDL)形成工程向け塗布現像装置「SK-B」シリーズ2機種を発表した。有機ELディスプレイ製造装置群「E」シリーズの新たなラインアップに追加する。

第6世代基板(1500×1850mm)に対応する「SK-B1500G」と、第8世代基板(2200×2500mm、2250×2600mm、2290×2620mm)に対応する「SK-B2200G」の2機種となる。





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25 Jun

LG Display、“ノートPC用”タンデムOLEDパネルの量産を開始 - Macより先にWindows PCで採用か

9a8e6fc7d7fd6fLG Displayは6月24日(現地時間)、業界で初めて、ノートパソコン用タンデムOLEDパネルの量産開始を発表した。量産が始まったのは13インチサイズで、WQXGA+解像度(2,880×1,880ドット)。

タンデムOLEDパネルは、iPad Pro M4への採用で脚光を浴びた有機パネルにおける最新製品。赤、緑、青(RGB)の色を重ね合わせた2枚のパネルで分散して画面表示を行う点が特徴で、耐久性の高さもポイント。初期は車載用有機ELパネルに用いられてきていたが、今回の量産でラップトップやモニター、タブレットなど比較的長い時間画面表示を行うIT製品にも展開していくことができるという。





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18 Jun

車載ディスプレイにも浸透し始めたOLED

Screenshot 2024-06-18 08.41.24新車を購入する人々にとって、その車の技術コンテンツとイノベーションを示す最初の指標の一つになっているのが、ディスプレイのサイズと数量だ。ディスプレイサイズは、購入判断をけん引する新たな馬力となりつつある。内燃機関や電気、ハイブリッドなど、搭載されているエンジンの種類に関係なく、ディスプレイサイズが自動車の性能に関する認識に影響を及ぼす。

第一印象は良くも悪くも克服することが難しいため、自動車メーカーにとって、HMI(Human-Machine Interface)ディスプレイに関してできるだけ良い印象を与えることがますます重要になってきている。OLEDディスプレイ技術は、確実に最高の第一印象を与える方法を提供するだけでなく、ユーザーとコックピット設計者の両方に真のメリットをもたらすことができる。





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14 Jun

有機EL材料の出光電子材料(中国)、合弁会社へ移行

972687c2a70ee8-874x337出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤俊一、以下「当社」)は、 西安瑞联新材料股份有限公司(本社:中国陝西省西安市、以下、「西安マナレコ」)による 出光電子材料(中国)有限公司(本社:中国四川省成都市、以下「電材中国」)への出資に合意しました。 概要と出資比率は以下の通りです。

■合弁会社 概要
名 称 :出光電子材料(中国)有限公司
所在地 :中華人民共和国 四川省成都市
代 表 :董事長総経理 中島 光茂
事業内容 :有機 EL 材料の製造・販売







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27 May

【中国報道・自動翻訳記事】カラーテレビ:OLEDは後退し、マイクロLEDは進歩

312743301266372024年に入ってから、次世代ディスプレイ技術として知られるOLEDは、カラーテレビ市場で「ますます不人気」になっている。その代わりに、マイクロ LED テクノロジーを搭載したオールインワン コンピューターや大画面カラー テレビ製品が加速しています。次世代カラーテレビを巡る戦いは転換点を迎えているようだ。

2019年以降、有機ELカラーテレビの世界販売は低水準で推移している。その中で、2020年から2022年にかけて、新型コロナウイルス感染症流行による家庭経済の好況を背景に、OLEDカラーテレビも「見せ場」を迎えることができなかった。カラーテレビの世界需要は2022年から2023年にかけて減少し、有機ELカラーテレビの年間市場規模も縮小するとみられている。

TrendForceのデータによると、2022年の世界のOLED TV出荷台数は667万台にとどまるが、WitDisplayのデータによると、世界のOLED TV販売台数は2023年には557万台に減少するという。 OLED TVは2013年から2023年までの10年間にわたって市場に投入され、累計販売台数は3,000万台未満でした。これは、世界のカラー テレビの年間平均需要が 2 億台であるのとは対照的です。





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23 May

Omdia:タブレットPC向けOLEDディスプレイ需要が2031年までに3,500万台に拡大

Screenshot 2024-05-23 08.41.07ロンドン-- Omdiaの最新の調査によると、2031年までに、タブレットPC用有機ELディスプレイの出荷台数は、3,500万台に増加する見込みです。特に、タブレットPC向けハイブリッドOLEDの出荷シェアは、この期間に大幅に増加し、85.1%にまで達すると予想されています。

2024年以降、主にAppleのiPad Proシリーズの需要により、OLEDディスプレイ市場が再び成長すると予測されています。2024年2月から、LG DisplayとSamsung Displayは、2024年第2四半期にApple iPad Proシリーズ (11インチと13インチ) 向けに、OLEDパネルを供給しています。

「Appleは、ガラス基板と薄膜封止を特徴とするiPad Proシリーズに、ハイブリッドOLEDを採用しています」と、Omdiaのディスプレイリサーチプラクティスのリサーチマネージャーであるジェリー・カンは述べています。





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1 May

出光興産 - 有機ELフルカラーディスプレイ実用化への貢献で紫綬褒章を受章

d23740-463-b93fb39f05ddfcc3de5b-3出光興産株式会社社員の舟橋 正和(ふなはし まさかず)が、令和6年春の褒章「紫綬褒章」を受章しました。
紫綬褒章は、科学技術分野における発明・発見や、学術およびスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた個人に授与されます。
今回の受章は、高効率かつ長寿命の青色発光技術の発明により、有機EL発光において実用レベルでの三原色発光が可能となり、近年の有機ELフルカラーディスプレイを搭載した高機能機器の実用化に大きく貢献したことが評価されました。





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8 Apr

有機EL研究開発で功績 山形大学が城戸淳二特任教授を「フェロー」に

山形大学で有機ELの研究開発に取り組んだ城戸淳二特任教授に対し、大学は顕著な功績を持つ研究者を表彰するために新たに設けた「フェロー」の称号を贈りました。

山形大学の城戸淳二特任教授は、平成元年以降、工学部で助手などを務めたあと平成14年に教授に就任し、「有機EL」の研究・開発に取り組み、先月、定年退職したあと、特任教授に就任しました。

城戸特任教授の研究成果は高く評価され、平成25年には、紫綬褒章を受章しました。 こうした中、山形大学は、4日、顕著な功績を持つ研究者を表彰するために新たに設けた「フェロー」の称号を城戸特任教授に授与しました。





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18 Mar

有機EL研究、振り返る 山形大・城戸教授が最終講義、成功の心得伝授

Screenshot 2024-03-18 09.33.25有機EL研究の第一人者・山形大の城戸淳二卓越研究教授(65)が本年度末で定年退職を迎えるのを前に、最終講義が15日、米沢市の同大米沢キャンパスで開かれた。城戸教授は限られた予算、設備から始まった研究生活を振り返り、科学者として成功するための心得を学生に伝授した。  

城戸教授は1989年に助手として同大に着任した。着任当初、大学内の実験装置は限られ、「フラスコからのスタート」だったという。他の機関の設備を借りるなどして、研究を進めてきた。93年に世界で初めて白色有機EL素子の開発に成功。高効率化、長寿命化などで成果を上げ、有機EL研究の拠点化に貢献してきた。





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12 Mar

サムスンディスプレイ、第8.6世代IT OLEDライン設備搬入式開催…基板サイズは世界一

サムスン17580588サムスンディスプレイが世界で初めて構築する8.6世代IT有機発光ダイオード(OLED)ライン投資を本格化した。
サムスンディスプレイは8日、忠南牙山(アサン)キャンパスで、8.6世代IT OLEDライン構築作業の本格的な開始を知らせる「A6ライン設備搬入式」を開いたと10日、明らかにした。

A6ラインは、サムスンディスプレイが従来のL8ラインを改造して構築する8.6世代IT専用OLEDラインだ。 サムスンの6番目のOLEDラインであり、完工時に全世界のOLEDラインの中で最も大きなサイズのラインになる。





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4 Mar

[MWC 24] サムスンディスプレイ、AI適用した「OLED」新技術の公開

サムスン110305874291サムスンディスプレイが世界最大の情報通信博覧会で、有機発光ダイオード(OLED)の優秀性を紹介した。

サムスンディスプレイは29日までスペイン・バルセロナで「MWC 2024」に参加すると26日、明かにした。 テーマは「OLED Vibes」だ。 今回の展示で、観覧客は日常のいたるところで、より革新的なOLED Vibesを楽しむことができるだろうという説明だ。

MWC 2024で初めて公開した「フレックスマジックピクセル(Flex Magic Pixel)」は隣の人に画面がよく見えないように視野角を調節する技術だ。 人工知能(AI)技術と出会い、スマート機器のセキュリティ機能をさらに強化できる見通しだ。





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9 Feb

カネカ、有機EL照明 東京国立博物館へ寄贈

9bbf9ddcf71d0aaカネカは2月7日、独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(東京国立博物館)と、カネカ有機EL照明(カネカOLED照明)の寄贈に関する基本合意を1月22日に締結したことを発表した。
今後、東京国立博物館本館2階における展示室の天井照明、展示ケース照明の切り替えを進めていく。

 東京国立博物館は、1872年に創立された日本で最も長い伝統のある博物館であり、日本を中心として広くアジア諸地域にわたる文化財について、収集、保存、管理、展示、調査研究、教育普及事業などを行っている。近年、環境規制にともない蛍光灯から他照明への切り替えが検討される中、蛍光灯照明器具の安定調達や文化財の演色性、保存性が課題となっていた。





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6 Feb

2023年のスマホ向けAMOLEDパネルの出荷数は前年比16%増の約7億枚、CINNO調べ

webp1中国上海に本拠を置く半導体・ディスプレイ市場動向調査会社であるCINNO Researchによると、2023年の世界市場におけるスマートフォン(スマホ)用AMOLED(有機EL)パネル出荷数量は前年比16.1%増の約6億9000万枚になったという。

2023年通年の出荷メーカーの国・地域別シェアを見ると、韓国が56.8%で最大であったが、中国メーカーが前年から13.9ポイント伸ばし43.2%となり、シェア40%台になった。企業別出荷量を見ると、トップはSamsung Display(SDC)だが、前年比8.2ポイント減とシェアを49.9%まで落としている。
また2位は、中国BOEが前年比3.2ポイント増の16.2%、3位は同じく中国勢のVisionoxが同3.1ポイント増の9.9%となった。4位も中国勢のTianmaが同4.7ポイント増の6.9 %となり、LG Display(LGD)を上回ってのランクインとなるなど、中国勢の勢いが目立つ状況となっている。





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29 Jan

有機ELパネルの市況低迷 3四半期横ばい、TV販売鈍く

7019012024000000-1テレビ用有機ELパネルの市況が停滞している。指標品の大口取引価格は2023年10〜12月期まで3四半期連続で横ばいとなった。高額商品である有機ELテレビは世界的な物価高の影響で販売が鈍い。大手パネルメーカーは生産を絞り、値下がりを食い止めている。
テレビ販売の速やかな回復は見込めず、市況の低迷が続きそうだ。

有機ELテレビは液晶テレビよりも値段が高く、先進国が集まる欧米が2大需要地とされる。主要部品である有機ELパネルの大口取引価格は、売り手となるアジアの大手パネルメーカーと、買い手となる国内外のテレビメーカーが四半期ごとに決める。
23年10〜12月期は、流通量が多い55型品が1枚412ドル前後。3四半期連続で横ばいとなった。前年同期比では1%安い。





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10 Jan

サムスン、“名刺並に薄い”有機ELパネル開発。PCやタブレットの携帯性向上

サムスン20240107_5_sSamsung Displayは、CES 2024において、薄さが約0.6mmで“名刺の薄さ”だという超薄型(UT)のUT OLEDパネルを発表した。液晶パネルの3分の1となる薄さであるだけでなく、重さも「3枚のUT OLEDパネルの重さは、同じサイズの1枚の液晶パネルと同じ」だという。

Samsung Displayは「新たなモジュールプロセスを適用することで、強度を維持しながら薄型化を実現した」と説明。「ラップトップやタブレットのメーカーが携帯性を向上させ、デザインを差別化できる」と強みをアピールしている。
IT機器向けの第8.6世代OLEDで採用される技術で、マザーガラスは2,290×2,620mmと業界最大級。従来の第6世代ガラスに比べて2倍以上の大きさで、生産効率が向上している。





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28 Dec

セイコーエプソンの有機EL技術に関する特許200件取得=米IPValue

エプソン MOVERIO スマートグラス 有機ELパネル FullHD BT-40 コントローラーなしモデル
エプソン MOVERIO スマートグラス 有機ELパネル FullHD BT-40 コントローラーなしモデル

ライセンス会社のIPValueは、関連会社のルミテック・ディスプレー・テクノロジーが、セイコーエプソンから有機EL技術に関する約200件の特許を取得したことを発表した。

これらの特許は、テレビ、スマートフォン、車載ディスプレーシステムに関連するもので、ライセンシングはIPValue傘下のロンギチュード・ライセンシングが行う。





18 Dec

LGディスプレイ、圧倒的な高輝度への挑戦

LG Paju z012021年ごろまでの有機ELパネルの進化は結局のところ、機能とサイズの拡大だった。2013年に有機ELで55インチ(フルHD)のカーブド(曲面タイプ)を発売して以降、2014年に77インチ・4K、2016年に55インチ・フルHDの透明パネル、2017年に65インチ・4K、ガラス発音のCSO(Crystal Sound OLED、同社の技術名)、2018年に巻き取りタイプ、2019年に65インチ・8K、2020年に48インチ・4K、2021年に83インチ・4Kの開発といった具合に「世界初」を連発した。
ただそれは解像度、サイズ、機能、音、形態などに関わる部分で、画質に関するパネル技術は基本的に当初から変わっていない。

 ところが、事態が急変したきっかけがHDR(High Dynamic Range)だ。ハイダイナミックレンジの時代になり、高輝度が要求されても、自発光パネルではむやみに電流を投入するわけにはいかない。寿命の観点から、やむなくリミッターをかけ、低めの輝度に抑えざるを得なかった。その限界をいかに乗り越えるかが、有機ELパネルの新しい課題となった。輝度を上げると、自発光デバイスであるが故の信頼性、安定性、寿命の問題が立ちはだかる。そもそも発光部(バックライト)と信号表示部(液晶)が分かれ、技術的な対策の余地が大きい液晶パネルに対し、それらをすべて自ら行わなければならない自発光デバイスでは、高輝度化と寿命は二律背反の関係にあった。





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14 Dec

サムスンディスプレイ、モニター用「UHD QD-OLED」を量産開始、超精密インクジェットプリンティング技術適用

20231213154011153116サムスンディスプレイがQD-OLEDを筆頭にプレミアムモニター市場を積極的に攻略する。 サムスンディスプレイは13日、UHD解像度モニター用QD-OLEDの量産を今月から開始したと明らかにした。

31.5型サイズで自発光モニターの中で最も高い水準の画素(ピクセル)密度とUHD解像度を具現したというのが会社側の説明だ。
今回の新製品開発のためにQD発光層に超精密インクジェットプリンティング技術を適用し、インクジェットノズルと噴射量を最適化し、ピクセル密度を140PPI(Pixel Per Inch・1インチ当たりピクセル数)まで引き上げた。
これは現在発売されている65型8K TVと同等水準の画素密度だ。





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7 Dec

OLEDの発光材料市場は28年に24億ドルを突破、購入で韓国は5割占める=韓国報道

OLED307629_640韓国のディスプレー専門の調査会社、UBリサーチによると、有機EL(OLED)に使われる有機発光材料の世界市場は年平均5.8%成長し、2023年の18億4000万ドル(USD、約2706億2352万円)から、2028年には24億3000万ドル(約3573億9954万円)に達する見込みだ。

国別でみると、韓国のパネルメーカーによる材料購入額は2023年の11億1000万ドル(約1632億6157万円)から、2028年には13億6000万ドル(約2000億3220万円)へと増加する。年平均の成長率は4.2%。一方、中国による材料購入額は、2023年の7億3000万ドル(約1073億2606万円)から、2028年には10億7000万ドル(約1573億1354万円)へと大幅に増加するとみられる。





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6 Dec

有機ELは“勇気EL”なり!

LG OLED g韓国のLG Display(LGディスプレイ)はなぜ大型テレビ用の有機ELパネルの量産化に成功できたのか。2009年に開発を始めて以来、数々の困難を乗り越えた結果、基本構造は白色有機EL+IGZOに決まった。だが、本当の意味での量産化実現には、あと2つの問題を解決しなければならなかった。

有機ELパネルの量産化実現に向けた2つの問題のうち、1つは補償回路だ。むらや経年変化が生じたときに、画素単位で電気的に補正する回路である。ところが2009年から生産の立ち上げを指揮した呂相徳氏(取材当時はLGディスプレイ・チーフマーケティングオフィサー、現在はLGディスプレイ顧問)は大胆にも、この回路構造を根本的に変えたのである。
それは2013年の55型の量産開始直前。突然のことだった。





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5 Oct

液晶と有機ELが高画質化で競り合うテレビ用ディスプレイ(後編)

mm231004_device04有機EL(OLED)パネル技術を説明しよう。前編でもご説明したように、ハイエンドの高精細テレビ用ディスプレイパネル市場では、有機EL(OLED)パネルと液晶パネルが競合している。両者は映像を投影する原理に基本的な違いがある。
有機ELパネルは発光素子である有機ELを利用しているので本質的にコントラスト比が高い(オフにすると画素が漆黒になる)。液晶パネルは、光源であるバックライトの光を液晶のシャッタによって開閉しているので、原理的にはコントラスト比が低い(液晶シャッタは黒表示でもバックライトの光を完全には遮ることができず、光の漏れが生じる)。  

有機EL(OLED)のパネル製造で画素のパターンを形成する方式は大別すると、微細加工済みの金属をマスクとして真空蒸着によってパターンを形成するFMM(Fine Metal Mask)方式と、三原色の発光層をインクジェット印刷によって形成する印刷方式に分かれる。





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27 Sep

乾電池1本、世界最小電圧で光る青色有機ELを開発=東工大など

東京工業大学、大阪大学、富山大学、静岡大学の共同研究チームは、乾電池(1.5ボルト)1本をつなぐだけで光る、世界最小電圧で発光する青色有機ELの開発に成功した。
今回の技術により、テレビやスマートフォンなど有機ELを使ったディスプレイ機器の消費電力を大幅に削減できる可能性がある。
有機ELはテレビやスマートフォンなどで実用化されているが、駆動電圧が高く消費電力が大きいという問題がある。
特に、赤・緑・青の光の三原色の中で、青色の発光が最もエネルギーを消費し、通常は4ボルト程度の電圧が必要となる。





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19 Sep

JDIは中型OLEDスクリーンに携わるか、中国企業と共同で量産する可能性がある

ジャパンディスプレイ(JDI )はタブレット端末やパソコン向けの14インチ有機ELディスプレイに参入する。同社は以前はスマートウォッチ用に1.4インチの画面のみを製造していましたが、現在は中型の画面でもバランスのとれた画面の明るさを実現しています。2025年に量産を開始し、米国やアジアのIT企業や情報端末メーカーからの受注を目指す。

JDIは8月下旬に上海で開催された展示会で、自社開発のOLEDスクリーン「eLEAP」を顧客に公開した。画面サイズが大きくなると画質のムラが発生しやすいが、同社は画質を安定して制御する技術を向上させた。純正品に比べて明るさは2倍、寿命は3倍です。





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26 Jun

有機ELディスプレイを搭載した手のひらサイズのミニPC「XULU XR1」

MINI PC OLED XULUは、前面に有機ELディスプレイを備えたミニPC「XULU XR1」について、Kickstarterにて出資を募り始めた。製品が得られる最低出資額は、Ryzen 7搭載の「XR1 MAX」が3,127香港ドル(約5万8,000円)、Ryzen 5の「XR1 Pro」が約2,814香港ドル(約5万2,000円)、Ryzen 3の「XR1 Lite」が2,343香港ドル(約4万3,000円)から。

 XULU XR1は、本体前面に情報を表示できる有機ELディスプレイを内蔵したミニPC。約88.9×96.5×63.5mmのコンパクトなケースに、Ryzen 5000Uシリーズを搭載する。





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9 Jun

メルク、OLEDデバイスに高い柔軟性と安定性、耐久性をもたらす新しいバリア材料を発表

MERC2023年5月30日付、ドイツ・ダルムシュタット発 - 世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業であるMerck(以下メルク)は、フレキシブルOLEDデバイスに従来の材料より優れた柔軟性、安定性、耐久性をもたらす新しいバリア材料を発表しました。この革新的な原子層堆積(ALD)材料は今年5月に、世界最大のディスプレイ学会であるSID(Society for Information Display)から2023年ディスプレイ・コンポーネント・オブ・ザ・イヤー賞を獲得しました。

 データが重視されるエレクトロニクスの領域において、完全にフレキシブルなOLEDディスプレイを搭載した自由形状デバイスは、トレンドとして急速に拡大しています。折りたたむ、丸める、広げるなど、伸縮可能なデバイスは、標準的なデバイスに比べてディスプレイモジュールを約60%薄くする必要があります。一方で、OLEDは湿気や酸素に非常に敏感なため、損傷を防ぐためには、適合性が高く柔軟性かつ耐久性に優れた封止材またはバリア材料が求められます。






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15 May

高輝度化や発色性で競い、低価格化に挑む有機ELディスプレー

高輝度化や色の再現性、低コスト化など、ディスプレーの技術合戦が激しくなっている。テレビやスマートフォンのディスプレーは今後、どこまで高性能になるのか。「日経クロステック ラーニング」で「ミニ&マイクロLED、量子ドット、各種OLED技術の最新動向」の講師であるサークルクロスコーポレーション フェローアナリストの小野記久雄氏に聞いた。

 - 世界最大のテクノロジー見本市「CES 2023」(2023年1月5~8日、米国ラスベガス)では、ディスプレーにはどのような変化があったでしょうか。

 小野氏:有機EL(OLED)ディスプレーのピーク輝度が向上しました。昨年(2022年)は最大1500nits*でしたが、今年(2023年)は最大2000 nitsの製品も出展されました。  ディスプレーの画面は、輝度の高さがぱっと見の印象を美しく感じさせる最大の要素です。そういう意味では、「OLEDディスプレーがさらに美しくなった」という印象を与えたのではないでしょうか。





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28 Apr

日の丸「有機EL」、技術は世界唯一でも必然の完敗 国策企業・JOLED破綻で歴史はまた繰り返す?

Screenshot 2023-04-28 06.54.59相変わらずの似通った論調とオリジナリティの無い考察だけど、端的にまとめているので成り行きの全体像を知りたい方は一読する価値があるかも...---管理人

アメリカのラスベガスで毎年1月に開催されるIT見本市「CES」。2023年は韓国・サムスン電子が77型の大型有機ELディスプレーパネルを展示した。大型ディスプレーで圧倒的シェアを握ってきた韓国・LG電子を猛追する存在なだけに会場の注目を集めていた。
スマートフォンなどに続いてテレビ市場においても、有機ELディスプレーは、これから普及期を迎えると予想される。本来なら、そこに日本メーカーも加わって”三つどもえの戦い”になっていてもおかしくなかった。

だが、日本メーカーがいま直面しているのは衰退の危機だ。 3月27日、有機ELディスプレー専業メーカーのJOLED(ジェイオーレッド)が民事再生法の適用を申請し破綻した。大株主は累積で1390億円を投融資し株式56%超を持つ官民ファンドのINCJ(旧産業革新機構)。負債総額は337億円と見込まれる。






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21 Apr

iPhone15シリーズ用OLEDのサプライヤー別受注割合に変化生じる?

iphone15 2585b2800745c7ddadiPhone15シリーズ用有機EL(OLED)ディスプレイパネルの供給において、LG Displayの供給割合が大幅に増えると韓国メディアが報じました。

 iPhone15 Proシリーズ用OLEDディスプレイパネルを供給増見込み

 iPhone15シリーズ用OLEDディスプレイパネルについてもこれまで同様、Samsung Displayが最多数を供給する見通しですが、LG Displayも供給数を増やし、iPhone14シリーズ用OLEDディスプレイパネルの供給数と比較し50%増になるとET Newsが伝えています。

また、LG DisplayはiPhone15 Proシリーズ用の低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)ディスプレイパネルの受注割合が増えたことから、iPhone15およびiPhone15 Plus用の低温ポリシリコン(LTPS)ディスプレイパネルよりも卸価格を高く設定できることから、同社の利益額増加へも貢献しそうです。





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17 Apr

新興プラスチックス、ガラスのような透過型ディスプレー「透過型OLED」発表

Screenshot 2023-04-17 07.44.42新興プラスチックスはガラスのような透過型ディスプレー「透過型OLED」を発表。国内のインテリア・内装市場向けに新商品を販売する。

新興プラスチックスは4月12日、ガラスのような透過型ディスプレー「透過型OLED」を発表。国内のインテリア・内装市場向けに新商品を販売する。  

同社はアクリルファニチャーブランド「TRANS PARENCY/トランスペアレンシー」を手がけている。透過型OLEDはLG製の有機ELディスプレーを採用し、38%というガラスのような透明度がありながら映像をクリアに表示。





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17 Apr

近大など、フルカラーの円偏光を発生させる発光有機ELを開発

Screenshot 2023-04-17 07.49.01近畿大学(近大)と大阪公立大学(大阪公大)の両者は4月13日、イリジウム錯体を発光材料とする、フルカラー円偏光発光有機ELを開発。この有機ELに外部から磁力を加えることで、3D立体映像を映し出す際に使われる「円偏光」を、赤・緑・青・黄(RGBY)のフルカラーで発生させることに成功したと共同で発表した。

同成果は、近大大学院 総合理工学研究科の北原真穂大学院生、近大 理工学部 応用化学科の今井喜胤教授、大阪公大大学院 工学研究科の八木繁幸教授らの共同研究チームによるもの。詳細は、有機エレクトロニクス全般を扱う学術誌「Organic Electronics」に掲載された。

円偏光とは、特定の方向に振動し、なおかつらせん状に回転している光のことをいう。円偏光を発する有機ELは、3D表示用有機ディスプレイなどに使用される新技術として注目されている。





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14 Apr

有機ELの蒸着プロセスを省電力化する真空蒸着セルを開発

OLED R and DNEDOの「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」で、(株)サンリックは、東北大学、山形大学と共同で、有機ELの有機物や金属の薄膜形成に用いる真空蒸着セルの開発を行っており、今般、室温で加工できるタングステン-モリブデン系新合金(新合金)とその単結晶線材化プロセスからなる高性能真空蒸着セルを開発しました。





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3 Apr

BOEがスマホ用有機ELで世界2位に、LGを追い抜き中国企業の躍進止まらず

OLED Global share液晶では世界シェア1位を誇り、近年スマホ向けの有機ELパネル製造にも注力している中国のディスプレイメーカー「BOE」。

「BOEが製造を担当するだけで不安視される」、「製造過程で問題が発覚しAppleを激怒させた」といった話が嘘に思えるほどの成長を見せつけていました。詳細は以下から。 海外メディアの報道によると、BOEが中小型(スマホ)向け有機EL市場において世界2位になったそうです。

 これはイギリスの調査会社「Omdia」が発表したもの。2022年は世界的に需要が冷え込み、スマホ向け有機ELパネルの出荷数が2021年比で6%減少する7億6200万枚に落ち込んでいました。





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31 Mar

有機ELの更なる進化を支える若き女性技術者とは? - 世界最高レベルの『idemitsuブルー』誕生の背景に迫る

Screenshot 2023-03-31 07.34.24突然ですが、皆さんは「出光興産」と聞いて何をイメージしますか?

多くの方が「ガソリンスタンド」と答えるのではないでしょうか。たしかに、出光興産は石油事業をメインとする老舗企業で、ガソリンスタンドのイメージが強いこともうなずけます。しかし実は、地球環境保全のため「省資源」を目標に掲げ、「地球環境にやさしい素材」の開発に取り組んでいる企業でもあるんです!

さらに、中期経営計画では大卒の女性採用比率50%を目標に掲げ、男女の別なく活躍できる企業へと更なる進化を遂げようとしています。
そこでこの記事では、実際に出光興産で働く社員の方にインタビューし、“出光興産ならではの省資源”への取り組みを紹介します。





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22 Mar

地域共創パートナー契約 締結のお知らせ

OLED青森日頃より、ヴァンラーレ八戸へ厚いご支援、ご声援を賜り、誠にありがとうございます。

 この度、ヴァンラーレ八戸では、OLED青森株式会社様と地域共創パートナー契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。





13 Mar

中国産スマホ向けAMOLEDディスプレイが急成長 韓国メーカーの独占を打破か

OLED SP global 2022スマートフォン向けAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)ディスプレイ市場は、長らく韓国のサムスンとLGディスプレイ(LGD)により支配されてきた。しかし中国の京東方科技集団(BOE)や「維信諾(Visionox)」の成長により、中国産AMOLEDディスプレイのシェアが急速に高まっている。

 調査会社「CINNO Research」の最新リポートによると、世界市場におけるスマートフォン向けAMOLEDパネルの2022年出荷数は前年比10.3%減の約6億枚だった。出荷数減少の主な理由は、消費者の機種変更需要が不足し、スマートフォン向けパネル市場が深刻な供給過剰に陥っているためだ。

 22年のAMOLEDパネルの出荷シェアを地域別に見ると、韓国の70.7%に対し、中国は29.3%だが、昨年の20.3%から9ポイント増と、急速にシェアを伸ばしている。





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7 Mar

有機EL「再結合」過程観測、大阪公立大などが成功した意義

OLED Osaka Univ大阪公立大学の鐘本勝一教授と日本化学工業などの研究チームは1日、イオン液体材料を使った電気化学発光セル(LEC)がエレクトロ・ルミネッセンス(EL)の過程で生じる電子状態の変化を観測することに成功したと発表した。光吸収スペクトル計測とEL動作を同期して実現した。EL動作のもとになるホールと電子の詳細な動きが確認でき、発光効率を低下させる要因を突き止めることもできると見られる。

 ELは電圧を加えられることで発生する電子と、電子の抜け穴となる正電荷のホールが衝突する再結合反応で発生する。再結合の過程の情報を直接観測する実験手法はなく、手探りで材料の改良が進められている。





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3 Mar

ガーミン、有機ELを採用したランニングGPSウォッチ「Forerunner 265/265S/965」

Garmin 302111649_851_ガーミンジャパンは、ランニングGPSウォッチ「Forerunner(フォアランナー)」シリーズの新モデルとして、「Forerunner 265」「Forerunner 265S」「Forerunner 965」を発表。「Forerunner 265」「Forerunner 265S」を3月2日より、「Forerunner 965」を近日中に発売する。

 いずれも、高精密なGPS測位と先進のトレーニング機能、ヘルスモニタリング機能を搭載したランニングGPSウォッチ。心拍数、呼吸数、歩数、消費カロリーなどベーシック機能に加え、体のエネルギー状態を数値化する独自の指標Body Battery、ストレスレベル、睡眠の質を測る睡眠スコアなどを搭載する。

また、ディスプレイは、従来の半透過メモリーインピクセル液晶から有機ELパネルに変更。色鮮やかにより見やすくなっている。





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27 Feb

【韓国報道】もう一度…サムスン電子、OLEDテレビ再挑戦

Samsung OLEDサムスン電子とLGエレクトロニクスがまた「テレビ戦争」をする。サムスン電子が「LGの庭」と呼ばれる有機EL(OLED)テレビ市場に本格的に再参入する。一方では、世界テレビ市場が沈滞期を迎えた中、中国企業の低価格攻勢が強まっている。

業界によると、サムスン電子は来月9日に2023年の新製品を発売するが、ここにOLED(77・65・55型)テレビを含めた。これまで最上位プレミアムとして出してきたネオQLEDに高価なOLEDラインを追加した。

韓国国内で今回発売されるサムスンOLEDテレビには、サムスンディスプレイの量子ドット有機EL(QD-OLED)ディスプレーが搭載された。青のOLED上に量子ドットカラーフィルターを採用したもので、色の再現力が優れているという評価だ。ただ、大型OLED市場で中心に立つLGディスプレイのW-OLEDと比べて収率が落ち、生産単価が高いという。





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20 Feb

iPhone14 Pro Maxで時刻表示跡などの画面焼付きの事例が海外で報告

iPhone焼き付きiPhone14 Pro Maxで、時刻表示やDynamic Islandの表示跡など有機EL(OLED)ディスプレイの焼付きの事例が複数報告されたとiMediaが報じています。

 iMediaが報じたのは、iPhone14 Pro Maxにおいて、時刻表示跡が残ってしまっているものと、Dynamic Islandの表示が横に伸びているような不具合で、いずれもOLEDディスプレイの焼付きに起因するものと考えられています。
このうち、時刻表示とiPhone14 Proシリーズ用壁紙の跡が残ってしまったユーザーの場合、購入から半年しか経過しておらず、Apple Care+にて新品に交換されたようです。





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23 Jan

中国BOE、有機EL技術でもサムスン猛追 供給過剰懸念よそに拡大続く

OLED share 202301「いよいよ量産時期が間近に迫ってきた」。中国ディスプレー最大手の京東方科技集団(BOE)が開発を進める、ある技術の動向に業界関係者の注目が集まっている。
 
 技術の名は「LTPO(低温多結晶酸化物)」。ディスプレーを駆動するTFT(薄膜トランジスタ)に使われ、表示性能と低消費電力に優れた有機ELディスプレーを実現できる。 量産面でリードするのはサムスン電子やLGディスプレーなどの韓国勢。新型コロナウイルスの感染拡大で工場の稼働が停止し、品薄となっている米アップルのスマートフォンの上位モデル「iPhone14 Pro」シリーズに搭載されている最先端技術だ。

 BOEは、10年代後半から有機ELの開発に力を注いでおり、韓国2社を猛追する立場だ。17年に四川省成都市で有機ELの量産に踏み切った。21年には韓国勢に割り込む形で、悲願だったiPhone向けの有機ELの提供にもこぎ着けている。





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11 Jan

輝度大幅向上の新パネル「MLA-OLED」登場。有機ELの新時代が始まった

米国のネバダ州ラスベガスでは8日まで、世界最大のテクノロジショーケース「CES 2023」が行なわれた。かつては家電ショーだった同展示会だが、近年はエレクトロニクスを中心にコンシューマ向けのさまざまな技術を披露する場となっている。

 映像製品に関連する領域では、LGディスプレイがテレビ向け第3世代有機EL「METAテクノロジー」を発表。すでにパナソニックとLGエレクトロニクスが2023年向けの有機ELテレビでの採用を発表しており、今後も採用メーカーが相次ぐとみられる。
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26 Dec

ベンキュー、有機ELパネルを採用した48型ゲーミングディスプレー「EX480UZ」2023年1月6日発売

Ben-Q Game monitorベンキュージャパンは有機ELパネルを採用した48型ゲーミングディスプレー「EX480UZ」を2023年1月6日に発売する。

 ベンキュージャパンは12月26日、ゲーミングモニターブランド「MOBIUZ」にて有機ELパネルを採用した48型ゲーミングディスプレー「EX480UZ」を発表。2023年1月6日にBenQ Direct Shop Amazon店、BenQ Direct 楽天市場店、BenQダイレクトオンラインショップにて発売する。

 バックライトを使用しない有機ELパネル搭載ゲーミングディスプレーは同ブランド初という。4K UHD(3840×2160ドット)解像度と高速リフレッシュレート120Hz、応答速度0.1ms(GtG)により、滑らかな映像表示でゲームプレーを楽しむことができるほか、BenQ独自のHDRi技術により鮮やかな色表現を実現。





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24 Nov

中国、有機ELで韓国猛追 日本、調達国集中にリスク

Screenshot 2022-11-23 21.29.06スマートフォンなどに載るディスプレーの生産で中国への集中が加速している。中国の国別シェアは約7割に達した液晶パネルに続き、高精細な有機ELパネルでも2022年に4割を超える見通しだ。日本はパネル調達の中国集中を避けるため、かつて競った韓国勢と連携する工夫などが必要な局面となっている。

米調査会社DSCCは10月、有機ELで中国の国別シェア(生産能力ベース)が22年に43%に達するとの予測を公表した。巨額の補助金を背景に、京東方科技集団(BOE)や華星光電技術(CSOT)が19年ごろから大増産に入り、韓国(55%)を猛追している。

有機ELの開発・製造技術には液晶パネルとの共通点が多いが、より熟練した技術者のノウハウが欠かせない。DSCCの田村喜男アジア代表は「中国勢は18年ごろから、サムスン電子など韓国勢から技術者を大量に引き抜いて不足を補った」と指摘する。





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当サイト特集カテゴリー
1.液晶の歩んできた道(第一部)
液晶の黎明期から実用化を果たすまでの過程をわかりやすく解説することを目指して書きました。

2.液晶の歩んできた道(第二部)
液晶が当面の最終目標だった大型テレビに採用され夢の平面テレビが実現した過程を解説していく予定です。(開始時期未定)

3.用語辞典(技術・ビジネス・企業)
管理人特選の最新技術用語やビジネス用語・関連企業を解説しています。時間の許す限りのアップ、今後充実を目指します。
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