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B_ビジネスモデル
9
Jun
LGディスプレーは2023年3月、OLED(有機発光ダイオード)事業の競争力強化や運営資金の先制的確保のため、LG電子から1兆ウォンを長期借入したことがある。
借入れ期間は2026年3月30日で満期が10ヶ月ほど残ったが早期償還を決めた。
LGディスプレーは保有している借入金に対し、国内外の金利引き下げの流れに合わせて高金利借入金を返済し、低金利で借り換える活動を続けている。 特に、キャッシュフロー内で資本支出(CAPEX)を調整し、運転資本を最適化して財務構造とキャッシュフローの改善に努めている。
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11
Apr
サムスンディスプレイによると、同日労使は器興キャンパスSDR(サムスンディスプレイリサーチ)で、ハン·ジュンホピープルチーム長(副社長)とサムスングループのユ·ハラム超企業労働組合サムスンディスプレイ開かれた支部長などが参加した中、2025年賃金団体協約締結式を開催した。
今年の平均賃金引上げ率は5.1%(基本引上げ率3%·成果引上げ率2.1%)と決定された。
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3
Apr

本年度は6年ぶりに本社での対面参加を基本とし、新入社員402名が参加しました。
入社式では、代表取締役 社長執行役員 CEOの沖津雅浩の祝辞の後、新入社員代表2名が入社にあたっての抱負を述べました。
当社は、新たに迎えた新入社員とともに、「強いブランド企業“SHARP”」の確立に取り組んでまいります。
入社式概要:
1. 日時:2025年4月1日(火)10:30~10:55
2. 場所:シャープ株式会社 本社(大阪府堺市)
3. 出席者数:新入社員402名(関連会社含む)
4. 出席幹部:CEO 沖津雅浩 他、経営幹部(8名)
5. CEO祝辞(骨子):
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26
Mar

韓国サムスン電子は25日、韓宗熙・共同最高経営責任者(CEO)が心臓発作により死去したと発表した。63歳だった。
2022年に家電・モバイル機器部門を統括する副会長兼共同CEOに就任し、取締役も務めた。後任人事は決まっていないという。
もう1人の共同CEOを務める全永鉉氏は半導体事業を率いている。同氏は先週の年次株主総会で共同CEOに任命されたばかり。
サムスンは証券取引所に提出した文書で、全氏が単独でCEOを務めると発表した。
同社の株式は一時0.5%下落した。
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6
Mar
ジャパンディスプレイ(JDI)はこのほど、2026年春に大学や大学院を卒業する学生を対象とした新卒採用を見送ると発表した。
液晶パネルの需要落ち込みや工場の生産終了に伴う特別損失で、25年3月期は11期連続で最終赤字を見込むなど厳しい経営状況にあるため。新卒者の採用見送りは22年春以来になる。
25年春入社の新卒採用は1桁台、24年と23年は15人程度が入社していた。
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液晶パネルの需要落ち込みや工場の生産終了に伴う特別損失で、25年3月期は11期連続で最終赤字を見込むなど厳しい経営状況にあるため。新卒者の採用見送りは22年春以来になる。
25年春入社の新卒採用は1桁台、24年と23年は15人程度が入社していた。
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3
Mar

パナソニックHDは2月4日、家電や空調、照明などを扱う事業会社のパナソニックを分割するなど、経営改革に向けた新たな方針を公表した。津賀氏がパナソニックHDの会長を退くことで経営陣の若返りを図り、楠見雄規社長兼グループ最高経営責任者(CEO)主導の改革を加速させる。会長職は空席とする。
津賀氏はどん底にあったパナソニックを立て直した経営者として知られる。社長就任直後にパナソニックを「デジタル家電で負け組になっている」「普通の会社ではない」と表現。グループに危機感を植え付け、人員削減に切り込んだ。スマートフォンや半導体など複数の事業から撤退した。
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18
Feb

コア事業の車載/スマートウォッチ/仮想現実(VR)などは顧客需要の軟化で減収。ノンコア事業の液晶スマートフォンは戦略的な事業縮小によって減収した。営業利益は、製品ミックスの改善と固定費の削減を行ったものの、売上高減少の影響が大きく損失が拡大した。
「1日も早くディスプレイ以外の収益源を」
JDIの会長兼CEOを務めるスコット・キャロン氏は業績について「予想通りだった」と述べ、背景として、ディスプレイ産業が収益を上げにくい構造的な問題があると説明した。半導体やセンサー、マイクロディスプレイは開発が進むと原則小型化していくのに対し、汎用ディスプレイは大型化していく。ディスプレイは大型化すると基板当たりの製品数が減少して設備投資も大きくなる一方で、販売単価は完全に連動するわけではないため、事業の経済性が減少していくのだという。
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17
Feb

コニカミノルタはTACフィルムの世界最大手で光学計測器も主力製品、液晶・有機ELの世界で重要なプレイヤーです。
みなさんは「STEM」という言葉をご存じでしょうか? Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をとった言葉で、先進国のなかでも、日本はSTEM分野の仕事に携わる女性が圧倒的に少ないと言われています。
そこで、企業のSTEM分野で活躍している方々との交流を通し、「STEMの仕事をもっと身近に感じてほしい」「将来の選択肢を広げてほしい」という想いから企画されたのが、東京都主催の“女子中高生向けオフィスツアー”です。
連載ラストの10回目となる今回は、「材料」「光学」「画像」「微細加工」を武器に、オフィスサービスや医用機器、プラネタリウムなど多彩な事業を展開する、コニカミノルタ株式会社で開催したツアーの様子をお届けします。
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26
Dec
December 26, 2024 05:45
苦境・日産とホンダの統合にワクワクしない理由――「日の丸液晶」ジャパンディスプレイの二の舞ではないのか
株式市場関係者や業界で長年、言われてきたことが、ついに現実になろうとしている。
12月23日、ホンダと日産自動車は「経営統合に向けた協議に入った」と正式に発表した。まだ確定ではないが、25年6月に最終契約を結んで共同持ち株会社を設立し、26年8月にはその会社を東証プライムに上場するという。ホンダ、日産のブランドは持ち株会社の傘下となり、三菱自動車もそこに加わることを検討する。
今回の3社統合は、日本のコンシューマー・エレクトロニクスが終焉を迎えた時の姿と見事に重なる。
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6
Dec

「第3の創業」を目指す
現在、日本ガイシは、がいし/電力関連装置事業、高いシェアを持つ自動車排ガス浄化用セラミックスなどの環境関連事業に続く「第3の創業」を目指している。同社の執行役員 NV(New Value)推進本部 DS(Digital Society)事業開発担当の大和田巌氏は「第3の創業のキーワードになるのが、カーボンニュートラルとデジタル社会だ」と述べる。
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29
Nov
今回の役員人事では、事業の基本的な競争力強化に貢献し、優れた業績を上げた人材を重用したと、同社は説明した。
副社長に昇格したチェ・ヒョンチョルLGディスプレイ専務(写真提供:LGディスプレイ)
中小型OLED(有機発光ダイオード)事業の中核的な能力向上に貢献し、事業成果の改善に寄与したチェ・ヒョンチョル前務(SC事業部長)が副社長に昇進した。
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
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10
Oct

サムスン電子が第3四半期の実績に対する異例の「反省文」を発表したことは、年末人事の「波乱」の予告編と解釈される。同社の内外では、サムスン半導体危機説まで取り沙汰されているだけに、主要社長団の更迭や大規模な組織再編のような強い決断が必要だとみられている。相次ぐ危機説にも沈黙で一貫してきたイ・ジェヨン会長の責任論が強まっていることもカギだ。人事権を握るイ会長の苦悩は深まるものとみられる。
サムスン電子の半導体(DS)部門のチョン・ヨンヒョン部門長(副会長)は8日、暫定実績の発表直後に発表した本人名義のメッセージで、「申し訳ない」と言及した。同氏は「市場の期待に満たない成果のために、根源的な技術競争力と会社の将来についてまでご心配をかけた」として、「多くの方々がサムスンの危機を語っている」と述べた。そして「私たちの直面する厳しい状況を必ず再跳躍の契機とする」と語った。サムスン電子が実績について謝罪文を発表したのは今回が初めて。このかん市場で広がってきていたサムスン半導体危機説の鎮火作業に乗り出したものと分析される。
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7
Oct

7-9月期の売上高は前年同期比で20.2%増の1兆8500億台湾ドル(約8兆5900億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は1兆7800億台湾ドルだった。
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4
Oct
AV機器メーカーの船井電機(大阪府大東市)の株式について、東京都のネット広告会社が仮差し押さえを申請し、9月初めに東京地裁がこれを認める決定を出していたことが関係者への取材で分かった。関連会社の広告代金の未納が原因という。2日までに経営陣も大幅に代わり、代表権を持つ会長に閣僚経験者が就任した。
船井は創立60年を超える老舗企業で、「FUNAI」ブランドで低価格帯のテレビを家電量販のヤマダホールディングスに供給していることなどで知られる。
業績不振で2021年に出版会社に買収されて上場廃止になり、現在は持ち株会社「船井電機・ホールディングス(船井HD)」の傘下の事業会社になっている。
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18
Sep
11
Sep
パナソニックホールディングス(HD)は10日、国際オリンピック委員会(IOC)との最高位スポンサー契約について、12月末の期間満了をもって終了し延長しないと発表した。パナソニックHDとIOCが合意した。経営環境や業務内容などを考慮した決定としている。
パナソニックHDは社名が松下電器産業だった1987年に五輪のスポンサーとなって以降、37年間スポンサー契約を続けてきた。放送用カメラや開会式の演出で使われる業務用の大型プロジェクターなどを五輪に納入している。パリ五輪では新種目のブレイキンの会場で、「テクニクス」ブランドのターンテーブルも使われた。
パナソニックHDは業務用の大型プロジェクター事業をオリックスに売却する。かつて主力製品だったテレビなどが事業全体に占める割合も下がっており、事業内容と五輪との相乗効果などを考慮してスポンサー撤退を決めたとみられる。
5
Sep
29
Aug

「いたずらに規模のみを追わず、誠意と独自の技術をもって、広く世界の文化と福祉の向上に貢献する」――。創業者の考え方のもと、2代目社長の佐伯旭氏が1973年に定めた経営理念はこう始まる。
シャープはかつて「1.5流」などと揶揄(やゆ)されることもあったが、液晶テレビ「アクオス」の成功で日本を代表する電機メーカーの一社に躍り出た。しかし、それも長くは続かなかった。4300億円を投じた堺工場の稼働率低下などで巨額の赤字を計上。2016年3月期の連結決算で債務超過に陥り、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下に入った。
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23
Aug

米国経済紙フォーブス(Forbes)が選定した2024年2000大企業に計61社の韓国企業が含まれた。トップ100位内に入ったのはサムスン電子と現代(ヒョンデ)自動車の2社だった。
22日、大韓商工会議所によると、フォーブスが発表した「2024世界2000大企業リスト」に含まれた韓国企業は61社だ。米国・中国・日本・インド・英国に続き6番目に多い。
韓国で最も高い順位にランクインしたのはサムスン電子で総合21位だ。続いて現代自動車が93位、起亜が234位に入った。
該当リストは企業の売上・純利益・資産・時価総額を総合して順位を付けているが、グローバル市場内の企業の位置を見せる総合指標を意味する。
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30
Jul

テレビを作るということと表示デバイスを作るということはイコールではない。液晶テレビ以前のブラウン管テレビにおいてもシャープは自社でブラウン管は製造せずに、他社のブラウン管を調達してテレビを作っていた。シャープは国産テレビ第1号を発売したメーカーでもある。
そもそもシャープが液晶パネル開発に踏み切ったきっかけにも、この同社がブラウン管を他社から調達していたという事実が関係している。シャープは国産テレビ第1号メーカーであったのにもかかわらず、ブラウン管テレビの成長期に自社のブラウン管の製造設備の投資を行うことができずに、次第にブラウン管がコモディティ化(日用品化)してくると、今さらブラウン管を自社生産するよりも他社から調達する方が安いという状況になってしまっていた。
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19
Jul

100年以上にわたって拠点を構えていたゆかりの地に誕生する新たな本社は、本社/イノベーションセンター、イーストサイト、ウエストサイトで構成する。
今年5月に竣工した本社/イノベーションセンターは地上6階建、延床面積4万2000m2。サステナビリティを重視し、太陽光発電による創エネとともに建物全体での大幅な省エネを実現しており、「ZEB Ready」認証と建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」の最高ランクである6つ星を取得している。
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17
Jul

台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業系のイノラックスは台湾南部・台南にある旧世代の液晶工場を半導体パッケージングに転用した。パッケージ内のチップを外部とつなぐ「再配線層」をつくる土台として長方形のパネル基板を使う。
半導体の量産工程はシリコンウエハーに微細な回路を形成する「前工程」と、できあがったチップを封止・検査する「後工程」とに分かれる。近年は薄型化や性能向上につながる「先端パッケージング」と呼ぶ特殊な後工程の重要度が増している。
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11
Jul
11
Jul

「各位股東朋友們、大家好(株主および関係者の皆様、こんにちは)」
日本語であいさつした昨年とは違い、母国語で株主総会の開会を告げたシャープの呉柏勲(ご・はくくん)氏にはまったく覇気がなかった。
それもそのはず。シャープは総会前日の6月26日午後に社長交代を突然発表。総会後の取締役会を経て、呉氏は社長の座を追われることが決まっていたからだ。呉氏は10分ほど発言した後、今後の経営戦略などについての説明を沖津雅浩・新社長に譲って降壇した。
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5
Jul

シャープ生え抜きの沖津新社長も、この仕組みを踏襲し、このほど、第1回のCEOメッセージを発信。「私の考え方や問題意識については、今後もこのメッセージなどを通じて伝える。社員は必ず確認してほしい」と述べ、継続的にCEOメッセージを発信する考えを示している。
CEOメッセージの冒頭に、沖津新社長は、「現在、シャープは、将来の飛躍に向けた大変革の真っ只中にある。こうしたなか、新たに社長兼CEOの重責を担うこととなり、非常に身の引き締まる思いである」と述べた。
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2
Jul

同労組によると、半導体事業を担うデバイスソリューション(DS)部門トップの全永鉉(チョン・ヨンヒョン)部門長(副会長)との懇談会で全社員への休暇1日付与と2024年の年俸交渉に署名していない組合員に対する正当な補償を求めたが、会社側は受け入れなかったという。
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2
Jul

株主総会および取締役会の終了後、呉副会長は、社員に向けて、「CEO退任にあたって」と題したメッセージを発信した。
メッセージの冒頭には、株主総会において、新取締役体制を含む3つの議案を審議し、すべてを可決したこと、株主総会終了後の新体制での取締役会においては、今後の執行役員体制を決議したことを報告。「6月26日の発表通り、私は本日の取締役会をもって社長兼CEOを退任し、今後は副会長として、デバイス事業およびアセットライト化などの重要課題を担当する」と自らの役割について説明した。
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28
Jun
シャープは27日、執行権限のない会長として鴻海精密工業の劉揚偉会長が同日付で就任したと発表した。
沖津雅浩副社長が社長兼最高経営責任者(CEO)に昇格する新たな役員体制を、株主総会・取締役会で決定した。呉柏勲社長兼CEOは副会長となる。
沖津雅浩副社長が社長兼最高経営責任者(CEO)に昇格する新たな役員体制を、株主総会・取締役会で決定した。呉柏勲社長兼CEOは副会長となる。
28
Jun

6月3日に開催された「第14回定時社員総会」をもって津賀一宏氏が正式に就任。前任の(株)日立製作所 代表執行役 執行役社長 兼 CEOの小島啓二氏は任期満了で退任となった。
津賀一宏氏は就任記者会見にて「JEITAは、前身となる団体設立から今年で75周年を迎えました。今年はCEATECが25周年、InterBEEが60周年となる節目の年となります。歴史の重みを感じつつ責務を果たしていきたいと考えております」とコメント。デジタル業界を代表とする団体として、新たな市場の創出に取り組んでいきたいと意気込みを語った。
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27
Jun

現社長兼CEOの呉柏勲氏は代表取締役にとどまり、株主総会および取締役会における決議後、改めて具体的な職位が発表されるとしている。
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18
Jun

具体的な取り組みは今後詰めるが、POS(販売時点情報管理)システムやデジタル広告などを組み合わせたサービスの共同開発を目指す。
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4
Jun

「将来、全てのパソコンが人工知能(AI)化する」、「AIが産業革命を起こし、IT(情報技術)産業の世界の生産額は3兆米ドルから100兆米ドルまで拡大する」などと語った。ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)をはじめ、台湾の協力企業40社余りに感謝を示した。3日付経済日報などが報じた。
フアンCEOは2日夜、国立台湾大学の体育館(台北市大安区)で、「AI時代の世界の産業革命」をテーマに講演した。
フアンCEOは、エヌビディアのGPU「GeForce RTX」を搭載したAIパソコンを華碩電脳(ASUS)などが手掛けており、200機種以上発売されると明かした。将来は全てのPCがAIに対応し、画像編集や文書作成などのAI機能が強化され、デジタルヒューマン(AIアバター)も内蔵すると語った。
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30
May
韓国サムスン電子の労働組合は、賃上げ要求を巡り、来週ストライキを実施すると宣言した。労組幹部が29日に会見で明らかにした。
抗議活動としてまず6月7日に1日業務を停止する。組合員らが集団で休日を取れば、サムスン電子従業員による初のストライキとなる。 組合には約2万8000人が加盟しており、これは同社の全従業員の5分の1以上に相当する。
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抗議活動としてまず6月7日に1日業務を停止する。組合員らが集団で休日を取れば、サムスン電子従業員による初のストライキとなる。 組合には約2万8000人が加盟しており、これは同社の全従業員の5分の1以上に相当する。
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28
May

目 次
- 堺の工場を買い戻したのは「時代錯誤も甚だしい」
- 堺工場に長く勤める40代社員が明かしたシャープの課題
-「世界の亀山モデル」で最高益を叩き出す
- 亀山のタクシー運転手が明かした“企業城下町”の現在
- 元社長が語る「アクオス」立ち上げ秘話と液晶の衰退
- 「日本メーカーの液晶事業」が苦境に陥った最大の原因
「そりゃあ時代の流れだからね。電機産業は栄枯盛衰、10年サイクルで大きく変わる。これは業界の常識です。いつまでもテレビをやっているほうが……ちょっとね。(2016年に)せっかく売った堺の工場を2022年に買い戻したが、時代錯誤も甚だしい。ピークを過ぎた液晶に投資するなんて」 そう語るのはシャープ元社長の町田勝彦氏。1998年の社長就任後、液晶事業を急拡大させ、同社を「3兆円企業」に押し上げた立役者だ。
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24
May
目次
- 終わらない減収と赤字、競争環境も厳しいが、光明も?
- 社運を賭けた「eLEAP」、悲願の量産へ
- 「いまは負け組」のJDI、「eLEAP元年」の有言実行なるか
ジャパンディスプレイ(JDI)が、長いトンネルから抜け出すタイミングが、ようやく訪れるのかもしれない。
同社が発表した2023年度(2023年4月~2024年3月)連結業績は、売上高は前年比11.7%減の2391億円。EBITDAは、前年度のマイナス361億円から改善したものの、マイナス282億円の赤字。営業利益もマイナス443億円の赤字から回復したが、マイナス341億円の赤字となった。
当期純利益は赤字幅が拡大し、前年度のマイナス258億円から、マイナス443億円の赤字となっている。 一方、2024年度(2024年4月~2025年3月)連結業績見通しは、売上高は前年比7.3%減の2218億円、EBITDAはマイナス117億円の赤字、営業利益はマイナス182億円の赤字、当期純利益はマイナス266億円の赤字の計画だ。
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- 終わらない減収と赤字、競争環境も厳しいが、光明も?
- 社運を賭けた「eLEAP」、悲願の量産へ
- 「いまは負け組」のJDI、「eLEAP元年」の有言実行なるか

当期純利益は赤字幅が拡大し、前年度のマイナス258億円から、マイナス443億円の赤字となっている。 一方、2024年度(2024年4月~2025年3月)連結業績見通しは、売上高は前年比7.3%減の2218億円、EBITDAはマイナス117億円の赤字、営業利益はマイナス182億円の赤字、当期純利益はマイナス266億円の赤字の計画だ。
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23
May

かつて「世界の亀山モデル」とうたわれた、シャープのテレビ向け大型液晶パネルの生産が2024年9月をもって終了することとなったのである。
覚えている方も多いだろうが今から約20年前、シャープの国産液晶パネルは「世界に誇る日本のものづくりの象徴」だった。それはシャープの社史でもこんな風に自画自賛されている。
「液晶パネルからテレビまでを一貫生産する亀山工場が稼働。日本でしかできない、世界最先端のモノづくりを実現し、ここでつくられる液晶テレビは、高品質の『亀山モデル』として人気を呼んだ」......(シャープ100年史 「誠意と創意」の系譜 第10章)
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15
May

一部の工場はデータセンターへの転換も検討する。
オンラインで記者会見した 呉柏勲ごはくくん 社長兼最高経営責任者(CEO)は、「市場の変化により、当初の再生計画の遂行が厳しくなった」と述べた。今後は、白物家電や通信機器などの事業に経営資源を集中する。
![シャープ再建 鴻海流スピード経営と 日本型リーダーシップ【電子書籍】[ 中田行彦 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/rakutenkobo-ebooks/cabinet/9820/2000007329820.jpg?_ex=128x128)
シャープ再建 鴻海流スピード経営と 日本型リーダーシップ【電子書籍】[ 中田行彦 ]
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16
Apr

福特六和汽車(フォード六和モーター)は同日、桃園市の中壢工場の更新を発表した。エコカーの台湾生産化が目的だ。12日付経済日報が報じた。
フォックストロン橋頭工場の投資額は10億6200万台湾元(約50億円)。当初は年間500台、28年までに年間1000台の電動バスを生産する計画だ。AI(人工知能)工場の位置付けで、現実世界の環境を仮想空間に再現する「デジタルツイン」技術で、バーチャル生産ラインを構築するなど、リアルタイムモニタリングで、品質向上を図る。
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12
Apr
台湾の鴻海精密工業(2317.TW), opens new tabは、大幅な経営体制見直しの一環として最高経営責任者(CEO)の輪番制を導入し、次世代の人材育成を図ることを検討している。
事情に詳しい3人の関係者がロイターに明かした。
世界的にCEOの輪番制を採用している企業は少ない。ただアナリストの話では、人材を育てられるだけでなく、経営陣のチームワーク向上などのメリットが期待できる。
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事情に詳しい3人の関係者がロイターに明かした。
世界的にCEOの輪番制を採用している企業は少ない。ただアナリストの話では、人材を育てられるだけでなく、経営陣のチームワーク向上などのメリットが期待できる。
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12
Apr

パナソニックでは、IoTとアフターサービスの強化により、購入した製品を安心して使い続けられるようにすることと、再生品の強化によるサーキュラーエコノミーの取り組みを推進していく考え。今後も様々な方法から“長く安心して使える”製品づくりを目指していくことになりそうです。
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1
Apr

サムスン物産は同日、叙顕氏が同社の戦略企画担当社長に就任すると発表した。
サムスン側は「李社長はサムスン物産ファッション部門社長、第一企画経営戦略担当社長を務めた業務経験とサムスンの文化事業・社会貢献分野を成功させたノウハウを基に、サムスン物産のブランド競争力向上に寄与すると期待される」と説明した。
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28
Mar

総額1000億円を超す前受金の返済負担は、JDIがシャープに工場と土地を約400億円で売却するまで続いた。
JDIはリストラなど構造改革に乗り出したものの液晶離れに歯止めがかからず、19年9月末には1000億円超の債務超過に陥った。 20年には独立系運用会社、いちごアセットマネジメントが計1100億円を支援し債務超過は解消されたものの、業績が厳しいのは変わらない。
22年の液晶パネル市場は16年比9%縮小し869億ドル(約13兆円)となった一方、有機EL市場は3倍の414億ドルまで拡大した。JDIも有機EL事業は営業黒字だが、市場シェアはわずか0.6%だ。
いちご社長でJDI会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるスコット・キャロン氏は「重厚長大型の投資はせず、アセットライト(資産圧縮)を目指す」と話し、26年3月期の最終黒字化を掲げる。
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27
Mar

東芝、日立製作所、ソニーグループの中小型液晶事業が統合し発足したが、中国や韓国のパネルメーカーとの競争に敗れ一時は債務超過となった。
株価は上場後の高値から約40分の1に沈む。稼ぐ力が細る中、運用会社傘下で中国企業との提携にかける。
2月、千葉県茂原市にあるJDIの主力工場で、最新の製造装置の搬入が完了した。同社が経営再建の柱に据える新型の有機ELパネル「eLEAP(イーリープ)」を25年1月までに量産するためだ。通常の有機ELパネルと比べ輝度が2倍高く、寿命も3倍長いという。
JDIはまず茂原工場でスマートウオッチ向けに1.4インチの小型パネルを生産し、数年内に国内外で車載やタブレットPC向けに対応する。
JDIは12年、経済産業省傘下の産業革新機構(現INCJ)が主導し発足した。出資比率はINCJが7割、旧3社が1割ずつ。14年3月19日の新規株式公開(IPO)にこぎつけたまでは良かったが、直後に業績を下方修正した。 株価は公募価格900円を一度も上回ることはなく、3月26日時点の株価は22円と低迷する。
経産省が主導する国家プロジェクトにもかかわらず、多くの投資家を失望させた格好だ。
24
Mar

だが今、困難が山積している。アメリカ司法省は3月21日、アップルに対し、自社製品を優遇することでライバルの利点を奪ったとして反トラスト法違反訴訟を起こした。この訴訟は、4大陸の規制当局がアップルに対して起こした一連の訴訟の中で最新のものである。
アップルの製品は依然として人気があり、非常に収益性の高いビジネスを続けているにもかかわらず、この問題はアップルのブランドの回復力を試し、そのビジネス上の優位性を損なおうとしている。同社の昨年の売上高は3860億ドル、純利益970億ドルだった。
ここでは、今後の課題について見てみよう。
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14
Mar

メッセージのタイトルは「2024年度春季労使交渉の回答について」としたが、そのなかで、策定中の中期経営計画の考え方や新規事業への取り組み、AIに関する考え方などを示した。
収益性重視の確かな成長戦略を構築へ
シャープでは2月に、2023年度業績予想を下方修正し、最終赤字となる見通しを明らかにしている。
呉社長兼CEOは「ブランド事業の業績回復を期待しているものの、ディスプレイデバイス事業の厳しさは当面残る。年間最終黒字を必達目標に掲げ、一年間、全社一丸となって取り組んできたが、それが未達となることに、私自身、CEOとして責任を痛感している」と語り、「さまざまな構造改革の立案や新たな成長シナリオの構築など、再成長に向けた中期経営計画の策定に全力をあげて取り組んでいるところである」とした。
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6
Mar

アップルはことし販売するiPadに、OLEDを搭載する予定だ。オムディアが推定した13インチOLEDの価格は約380~390ドル(USD、約5万7000~5万8537円)となる。さらにアップルは今後販売する8.3型のiPadミニ、や10.8型のiPadに続く主要モデルにもOLEDを搭載していくとみられる。
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6
Mar

ティム・クック最高経営責任者(CEO)は先週の株主総会で、アップルがAIで「新天地を切り開く」と語った。ただ実際のAIへの取り組みについて詳細はほとんど明らかにしていない。投資家はしびれを切らしており、株価は年初来(4日終値時点)で9%下落。時価総額はマイクロソフトを下回った。5日は一時5%を超える下落となっている。
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4
Mar

「顧客は自分が何を欲しいのかを知らない」と言ったのはスティーブ・ジョブズだったが、ジェンスンがCUDA(GPUを使いやすくする開発環境ソフト)を導入したのはまさしく、顧客がそれを欲しがったからじゃない。GPUを使ったHPCは伸びると彼自身が顧客より先に確信し、そのために何が必要かを見極めたからだ。
――そのエヌビディアに、あなたがCEOを務めるテンストレントはAI半導体の新興企業として挑戦するわけですね。
挑戦なんかしないよ。エヌビディアと競争する必要なんかない。AI半導体の市場はまだまだ10年は飽和しない。この成長市場で、私たちは全然違うやり方でやるんだ。
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8
Feb
サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長が5日、「経営権違法承継」事件の一審で無罪を言い渡された。2020年9月に在宅起訴されてから3年5カ月を経ての判決だ。李会長と共に裁判にかけられた崔志成(チェ・ジソン)元未来戦略室長、張忠基(チャン・チュンギ)元未来戦略室次長などサムスン電子の元職・現職役員10人も、5日に全員無罪を言い渡された。法曹界からは「検察が無理に起訴した結果」という反応が出た。
ソウル中央地裁刑事25-2部(裁判長:朴正済〈パク・ジョンジェ〉部長判事)は5日、「(検察の)公訴事実には全て犯罪の証明がない」として李会長に無罪を宣告した。先に検察は、李会長を起訴した際、資本市場法違反、業務上背任、外部監査法違反の三つの罪目を計19の嫌疑に適用した。
李会長は2015年に第一毛織とサムスン物産を合併し、経営権承継とグループ支配力強化に有利な方向へと株式の相場を操縦したという疑いを持たれた。また、この過程で、第一毛織の子会社だったサムスン・バイオロジクスの粉飾会計に関与したという疑いも持たれた。
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ソウル中央地裁刑事25-2部(裁判長:朴正済〈パク・ジョンジェ〉部長判事)は5日、「(検察の)公訴事実には全て犯罪の証明がない」として李会長に無罪を宣告した。先に検察は、李会長を起訴した際、資本市場法違反、業務上背任、外部監査法違反の三つの罪目を計19の嫌疑に適用した。
李会長は2015年に第一毛織とサムスン物産を合併し、経営権承継とグループ支配力強化に有利な方向へと株式の相場を操縦したという疑いを持たれた。また、この過程で、第一毛織の子会社だったサムスン・バイオロジクスの粉飾会計に関与したという疑いも持たれた。
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6
Feb

同地裁の判事は約1時間にわたって判決文を読み上げた。李会長がサムスングループ内で影響力を強める目的で株価操作を行ったことを示す証拠があるかどうかが焦点だった。
会長が無罪判決を勝ち取ったことで、半導体メモリーやディスプレーの製造で世界最大手であるサムスン電子は大きな不安要因が解消されたことになる。同社はスマートフォンでアップルと競合し、新しい分野である人工知能(AI)ではSKハイニックスと厳しい競争にさらされている。
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