NASAの火星探査車「パーシビアランス」が2024年7月23日に撮影した自撮り写真。探査車の左側、画像の中央付近に「チェヤバ滝」の愛称で呼ばれる矢じり型の岩石がある。予備的な調査から、この岩石では生命の構成要素と考えられる<u><a href="/atcl/news/25/040900187/?P=3" target="_blank">有機物</a></u>が見つかっていたが、さらに鉱物の種類からも古代に生命が存在した可能性が示唆された。(COMPOSITE PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/MSSS)
NASAの火星探査車「パーシビアランス」が2024年7月23日に撮影した自撮り写真。探査車の左側、画像の中央付近に「チェヤバ滝」の愛称で呼ばれる矢じり型の岩石がある。予備的な調査から、この岩石では生命の構成要素と考えられる有機物が見つかっていたが、さらに鉱物の種類からも古代に生命が存在した可能性が示唆された。(COMPOSITE PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/MSSS)
[画像をタップでギャラリー表示]

 古代の火星に生命が存在していた可能性を示す、これまでで最も有力な証拠が報告された。火星の古代のネレトバ渓谷にあるブライト・エンジェル岩層をNASAの火星探査車「パーシビアランス」が分析した研究結果だ。論文は2025年9月10日付けの学術誌「ネイチャー」に発表された。

「火星における古代の生命の発見に、これまで以上に近づけました」と、NASAの科学部門副長官のニコラ・フォックス氏は記者会見で語った。

「本当に衝撃的です」と論文の共著者の1人である米テキサスA&M大学の地質学者マイケル・タイス氏は言う。「ジョエルと私でこれらの岩石の形成に生命が関与した可能性を真剣に考えはじめた日は眠れませんでした」

 本当に火星に生命が存在していたことを確認するためにはさらなる研究が必要だが、タイス氏や筆頭著者である米ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の地質学者ジョエル・ヒューロウィッツ氏のような科学者とって、今回の結果は約35億年前に水中の泥の中で微生物が栄えていた可能性を示唆している。