破竹の勢いで成長してきたタブレット端末市場だが、やはり陰りが見え始めてきたようだ。新興国では力強い成長が続いているものの、先進国、特に米国では飽和状態に近づいているという。米国の市場調査会社であるIDC(International Data Corporation)によると、タブレット端末市場では、売上高は引き続き増加しているものの、米国をはじめとする先進国の市場が飽和状態に近づいていることから、これまでの急速な成長が今後減速に向かう見込みだという。タブレット端末の世界出荷数量は、2012年には1億4420万台だったが、2013年には前年比50.6%増となる2億1710万台に達した。しかし、2012年第4四半期は前年同期比87.1%の伸びを記録していたことから、これまでの急速な成長ペースが鈍化しているといえる。
2013年第4四半期におけるタブレット端末市場では、業界トップ5であるAppleとSamsung Electronics、ASUS、Lenovo、Amazonのシェアが、合計で全体の2/3に達した。同四半期におけるAmazonの出荷数量は、前年比1.7%減となったが、Lenovoは、高い成長率で伸びている新興市場での位置付けを高めたことにより、前年同期比325%という驚異的な成長率を記録した。
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