家庭の室内やオフィスを照らしてきた蛍光灯、それが一躍ハイテク製品の液晶パネル用の光源(=Backlight)として注目を浴びるようになったわけです。
すでに枯れた商品として広く浸透していたモノが、新興の最先端商品の一構成部材として採用されるに至り脚光を浴びたわけです。
これは、技術史を辿ってみても稀な事象だったと思います。
当時、液晶パネルの裏側に配置された蛍光管を見て、技術者が一様に違和感を覚えたのを思い出します。(1980年代の後半だったと思います)
その光源としての役割が、つい最近まで続いていました。今も細々と使われていますが主流はLEDに譲り、ほぼ30年に渡る液晶光源の歴史的な役割を終了しつつあります。
既存技術の流用ということでしたが、その液晶用光源確立に至る道程は一筋縄ではなかったのです。
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