タン氏は米イーストマン・コダック在籍時に発光効率が高く、低電圧で動く有機EL素子の構造を考案。授賞式でタン氏は「何年も研究を続けてこられたのは、いつも実験がしたくて、新しいことにチャレンジすることを恐れていなかったからではないか」と語った。
続きを読む »
液晶・有機EL・プラズマ、FPD業界・パネルメーカー・関連企業情報を掲載。当ブログで激しい市場動向に追随!--Since Nov.2004
テレビ用有機ELパネルに関して、ソニーとの協業を進め、既に56型4K製品も試作している。澎総経理が述べた「有機ELテレビ普及は想定より遅れる」というコメントは、フルHDではあるものの量産で先行するLG Display社やSamsung Display社に対し、2015年後半の量産開始でも十分間に合う、ということを言いたかったのか、それとも同社が有機EL投資の有用性に懐疑的になってきているのか、見極める必要があろう。
中国昆山についても、G8工場の投資をいったん決めておきながら、実際の行動 にまだ出ていない。しかし今回、「具体的なタイム・テーブルは決まってない」 と述べつつも「開始時期を模索している。建屋自体は完成しており、必要があれ ばすぐ立ち上げられる」と一歩踏み込んだ発言をしている。中国では液晶パネル の輸入関税が現在の5%から8%、最終的には12%程度まで引き上げられる可能性 があり、同社もそろそろ投資を決める、もしくは諦める時期に入ってきている。Move to full article
LG電子が今年1月から「世界で初めて」となる55型の有機ELテレビの予約販売を始めたが、市場の予想では、予約台数は月に100台程度に過ぎないという。しかも、「予約客の手元に製品が届いたという話を聞いたことがない」(別の韓国アナリスト)と、出荷の実績がほとんどないとの見方もある。有機ELの大型パネルの量産に難航し、歩留り(不良品を除いた製品の比率)を一向に上げることができないのが実態のようだ
有機ELの世界的権威である、山形大学の城戸淳二教授は「有機EL開発はまだ2合目に過ぎない」と指摘する。有機ELパネルを搭載した「テレビ」の発売に出遅れても、主戦場はテレビにあるのではない。既存のテレビの高精細化だけならば、液晶の競争と同じ。有機ELディスプレーは画面がきれいで消費電力が低いだけでなく、数ミリというフィルム状に加工して、ペラペラの薄さで、折り曲げたりロール状に巻き取ることができるといった、「フレキシブル」な応用技術に巨大市場が眠っていると強調する。
Move to Full article "日韓「有機EL競争」勝敗の行方"あるソニーの幹部は「今の有機ELテレビなら韓国勢に売らせておけばいい。本当の勝負はフレキシブル化にある」と語る。有機EL技術を使っても、55インチや56インチの大型テレビを発売するだけでは、単なるテレビの新商品に過ぎない。技術開発の手を緩めることなく、有機EL技術を使ったあっと驚くような応用製品が出てくることに期待したい。
韓国のLG電子は14日、55型有機ELテレビの事前予約が100台を突破したと明らかにした。LG電子は約6週間前に有機ELテレビの予約販売を開始。18日に韓国で発売するという。
有機ELテレビは液晶テレビに取って代わる次世代薄型テレビと期待されている。ただ、製造コストが高く、LG電子の有機テレビモデルの製造コストは液晶テレビの約5倍。
Move to full story滋賀県大津では水面下で大きな出来事が巻き起ころうとしている。すなわち画期的な有機ELを開発したベンチャー企業のエイソンテクノロジー(本社横浜市)の第一ラインが来春をめどに設備投資を実行中だ。エイソン型の有機ELはこれまでのものと異なり、拡散反射素子構造であるために角度依存性が少ない。加えて、多段スタックでも効率を維持できる。演色性が高く、高い色温度でも平均演色評価数Raは90以上ある。何よりもシンプルな生産装置で量産可能というところが、最大にメリットだ。まずは照明用途から入るという戦略であり、その後ディスプレイに展開していく構想だ。同社を率いる中川幸和社長は、今後の戦略について次のようにコメントする。
「大津での量産立ち上げは、国内のある半導体メーカーのクリーンルームを利用する。まずは放送スタジオ、自動車、建設分野、化粧台などの照明分野で市場を切り拓く。なにしろ材料使用効率が90%と、圧倒的に高く、製造スピードが50~100倍は違う。これで世界に勝負できると思っている。」
パナソニックが、次世代テレビ技術の有力候補とされる有機EL(エレクトロルミネッセンス)の業務用ディスプレーを、平成27年にも発売する方針を固めたことが26日、分かった。
有機ELは従来の液晶テレビに比べ低消費電力・高精細なのが特長で、医療用モニターなど幅広い用途で活用が見込まれる。同社は、競合相手の少ない業務用で新たな収益源をまず確立し、消費者向けで先行する韓国メーカーに対抗する。
有機ELは、小型のスマートフォン向けの世界では実用の域に来ているが、テレビなどの大型向けでは技術開発や生産面で、まだまだ改善の必要性があるのは各社に共通したものである。各社それぞれの強み、方式があるなかで、パナソニックは印刷方式にこだわってやってきた。すでに開発をはじめて、6、7年という期間を経ているが、今回のCESのブースでも、我々としては素晴らしい画質の4Kの有機ELディスプレイが見せることができたと考えている。 有機ELの特徴を生かそうとすれば、ディスプレイの技術だけに留まらず、コンテンツの進化も重要である。いま、日本のテレビ放送のコンテンツを、有機ELに表示しても、ディスプレイの方が勝り、コンテンツが負けてしまう。私自身、新たなディスプレイの技術を進めるときには、ディスプレイ技術にふさわしいコンテンツやアプリケーションを整えることが健全な発展につながると考えている。その点では、まだまだ技術やコンテンツは開発のフェーズにあり、我々は急ぐ必要がない。
「息を飲む凄さ」を具現化する製品として、最初に紹介されたのは昨年「2012年中に発売する」と紹介されて実際には発売されなかった55型の有機ELテレビ。 昨年のInternational CESで発表された時点では、コンセプトモデルでしかなかった55型有機ELテレビだが、今回のプレスカンファレンスでは型番が「55EM9700」と発表された。
この55EM9700は、2013年にワールドワイドでの発売が計画されており、北米市場では3月から市場想定価格12,000ドル(約103万円)で発売するとアナウンスした。
次世代テレビとして期待される「有機ELテレビ」を巡って、韓国サムスン電子は今年中としていた発売時期を2013年前半に延期する。LG電子も発売を来年に先送りした。高級テレビの需要拡大が見込みにくいうえ、製造コストが下がらず採算を確保できそうにないためだ。韓国勢が次世代のテレビ事業で技術の壁にぶつかっている。
有機ELテレビは表示装置として主流の液晶パネルに代わり、有機ELパネルを搭載した薄型テレビ。電圧をかけると発光するため、背面から照らすバックライトが不要で薄型にできる。薄型テレビ世界首位のサムスンは1月に米ラスベガスで開かれた家電見本市に55型の有機ELテレビを展示し、年内に市場投入すると表明していた。
豊潤な階調が生む艶やかな色感。ビエラ最高画質モデルパナソニック プラズマテレビ スマート... |
消費者向け電子機器業界ではこれまで、液晶ディスプレー(LCD)スクリーンは徐々に衰退し、最終的には姿を消す運命にある、とみられていた。それに代わって、軽量で薄型、強度の高い有機発光ダイオード(OLED)パネルがスマートフォンからテレビまで、あらゆる製品に使用されるようになるはずだった。
ところが、LCDは今も画質の向上が続いており、そう簡単には道を譲るつもりはないようだ。それに加えて、OLEDに力を入れているサムスン電子やLG電子などの各社は、OLEDの価格を大量生産が可能な水準まで引き下げられないでいる。韓国勢2社は今年、55インチ(140センチ)のOLED搭載テレビを披露したが、その価格は1万ドル程度と、LCD搭載の同等品の10倍の水準に上った。これでは、一般の消費者向けに販売するのは厳しいだろう。
ソニーは、2048×2560ピクセルのモノクロ有機ELパネル(Monochrome OLED Panel )の技術開発を進めており、「RSNA2012」(Radiological Society of North America、北米放射線学会 2012年11日25日~29日 米国イリノイ州シカゴ)において、その技術を用いた 20.5型のモノクロ有機ELモニターの試作機 を参考出展します。Move to SONY announcement
2048×2560ピクセルのモノクロ有機ELパネルは、有機ELの特長である高い輝度視野角特性、高コントラストに加え、放送局用モニター開発で培ったソニー独自の技術を活用し、高い黒の再現性を実現します。
ソニーは、この特長を生かし、高解像度,高コントラスト、高鮮鋭度などの性能が求められる放射線医療分野に提案するものとして、パネル技術および試作機の開発を進めます。