また、沖縄県尖閣諸島の買収を画策するなど、親中姿勢が強く、郭氏がシャープの再建を手掛けることになれば、シャープの先端技術が中国に流出する可能性が高くなるとの指摘もある。
中国メディアによると、郭氏は1974年、24歳で鴻海プラスチック企業有限公司を創設し、1982年に現在の会社名である鴻海精密工業に改名した。
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産業革新機構がシャープに直接出資をしないことを批判したのだが、元々産業革新機構はシャープへの出資を検討していた。その産業革新機構が、シャープへの直接出資が断られた経緯をご存知だろうか。
そもそも、シャープが鴻海の出資に二の足を踏んでいるのは、「出資比率でシャープは鴻海と合意した」という、シャープが合意する以前にインターナショナルニュースを鴻海がいち早く出したからだ。ニュースによると、鴻海テリーゴウ氏はシャープ町田元会長と合意したという話を語っていたのだ。
アップルのiPhoneの生産を手がけていることで知られる台湾の電子機器受託生産サービス(EMS)世界最大手、鴻海精密工業の株主総会が6月26日、台湾の新北市にある本社ビルで開かれた。午前9時から始まった株主らとの対話は、一つひとつの質問に対して、創業者の郭台銘(テリー・ゴウ)会長がマイクを片手に持論をぶち続ける独演会となり、会場は鴻海カラー一色に染まった。本誌は前代未聞の約8時間半に及ぶ株主総会に密着し、メディア嫌いで知られる郭会長にも直撃インタビューを敢行。日本に新設した液晶パネルの研究開発拠点についても、新事実が明らかになった。Move to full article
Move to full articleそう語るのは、フォックスコン日本技研の矢野耕三社長。同社はEMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、台湾の鴻海精密工業が5月、日本に設立したディスプレーの研究開発子会社である。新大阪駅近くの高層ビルの一室にはまだ机といす、電話、ハンガーラック程度しか置かれていない。在籍者も社長と日立製作所出身の後藤順副社長の二人だけ。今後、ディスプレー分野の日本人技術者を中心に40人程度を採用する方針で、横浜にも拠点を設ける計画だ。シャープで液晶生産技術開発本部長などを務めた矢野社長は、同社の提携先だった台湾・広輝電子(当時)の液晶工場建設にかかわった経験も持つ。2011年にシャープを退職した後、液晶製造装置メーカーの顧問を務めていたところ、鴻海からスカウトされた。
シャープの亀山第1工場(通称=亀1、三重県亀山市)と第2工場(通称=亀2、同)は中空の渡り廊下でつながっている。その一部にシャープ社員の通り抜けが禁じられている通路がある。米アップルの社員数十人が常駐する亀1のフロアに通じる通路だ。2011年、シャープは液晶テレビ販売の不振を受け、「世界の亀山モデル」の生産基地だった亀1をスマートフォンやタブレット端末向け中小型液晶の生産拠点に作り替えた。このときアップルは、iPhone向けの液晶を安定調達するため、1000億円の設備投資のうち、約700億円を負担したとされている。それ以来、亀1は実質的に「アップル専用工場」になっている。亀1は登記上、シャープの工場だが、アップルの機密を扱う部屋にはシャープの社員も立ち入れない。いわば治外法権の「租借地」だ。
中国の製造現場で労働者の確保が一段と厳しさを増している。多くの工場が深刻な人手不足に直面し、人件費は右肩上がりで上昇を続ける。安価な労働力を強みに「世界の工場」と呼ばれた中国の変調。世界最大のEMS(電子機器の受託製造サービス)会社、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業も直撃している。
大型工場が集まる中国南部の深セン市(広東省)郊外にひときわ巨大な工場がある。米アップルから携帯電話や部品の製造を受託する鴻海の中国子会社、富士康科技集団(フォックスコン)本部だ。
日本のエレクトロニクス業界の苦境を示すもう一つの兆候として、シャープのライバルであるパナソニックとソニーの格付けも投機的水準に引き下げられた。格付け大手のフィッチ・レーティングスは両社の格付けをいずれも投機的水準に引き下げたと発表した。フィッチは既に今月に入って、シャープの格付けを投機格付けにしている。